越谷名産の《くわい(慈姑)》。お正月のおせち料理には欠かせない。寒風の中、収穫を終え出荷のピークだが、齊藤 武佑(80歳・北後谷)さんに時間をいただきお話を聞いてきた。◆「水辺の市」を支える人たち――9
▼100年以上もつづく《くわい(慈姑)》生産者。
△先日(2018年12月19日[水])の夜、《くわい(慈姑)》を生産している齊藤 武佑(80歳・北後谷)さんに、急遽、取材に行ってきた。齊藤さんは越谷市総合体育会館内外で開催された「第17回こしがや産業フェスタ2018」(2018年12月1日[土]~2日[日])の農産物の共進会(品評会)で「越谷市長賞」を《くわい(慈姑)》で獲得した人。
https://www.city.koshigaya.saitama.jp/citypromotion/shoku/tokusan/sangyoufesutajusyousyakettei.html
《くわい》は越谷名産で有名で、いまでも全国2位の出荷(第一位は広島県福山市)を誇っており、正月のおせち料理に欠かせないものといわれている。
編集子が市内に住み始めたのは12年前だが、そのころ、何回かNHKの番組で「越谷発」で放映されていて、珍しがって観ていたが、斎藤さん曰く「いまはめんどうだから断っている」と話す。
斎藤さんは、この地で3代も続くという、100年以上もつづく生産者だ。
△広報『こしがや』(2018年冬号)より。
《くわい(慈姑)》の形状は、不思議な形をしているし、触感は野菜といわれているもの中では、根菜類のサツマイモ類・じゃがいもなどとともに固く、「畑のくり」ともいわれている。しかし斎藤さんは「畑ではなくて田んぼだよ」と。
WEB上の写真で見ると、葉っぱは少し大きめのモノで、水は少なめの感じだ。
「植え付けは毎年、梅雨の時期で6月ごろ。それまで4度に保った保管庫(冷蔵庫の大きなもの)に入れておく。栽培で大変なのは、「夏場の水の管理なんだ」と語っていたので、「肥料は配合など大変ですか」と聞くと、すぐに「それは企業秘密」と。
《くわい(慈姑)》の種は、「ジャーミー」と称す、小ぶりのモノそのものを田植えしていくという。
[出所]環境にやさしい農業を目指すエコファームわかやホームページ
http://www.ecofarm-wakaya.co.jp/cultivation02
△何回も回りの泥をよける「機械」
今年は台風の被害を受けて6割ぐらいの生産
正月前のいまが出荷のピークのようで、作業場に入っていくと、《くわい(慈姑)》がいっぱい入っている1メートルを超えるプラスチックの桶数台と一風変わった「洗濯機形状のくわい洗い機」が、音を立てて回っており、泥よけをしていた。
市内10人の《くわい(慈姑)》生産者仲間と、岩槻などの人たちと共同出荷していて、その関西向けの出荷が、18日頃までつづき大変だったが、これから「関東向けになるんだ」と話しながら、「今年は台風の塩害で、生産量が6割ぐらいになった」と残念そうに話す。
毎年仕入れているという、キッチンとまとの須長さんと「うさかめ」(クラブ生協)の女性が水に入れて楽しんでいたという話に、斎藤さんは「メダカを入れてくわいの葉っぱを育てててみるのもいい」と話す。
来年の正月向けの弁当に「素揚げのくわいを入れる」(毎年)と話す須長さんの活動は、この地域の中で着実に広がっている姿を見えてきた。
△自宅で試しに作った「くわいチップ」。カリカリして、おいしかったです。
寒さが身しみる師走の天気の下、リピーターさんが待っているので、お店は元気に開いています。
(出店者を募集しております。参加は自由です)
▼「春日部・内牧の“農の達人”:鈴木」さん
▼instagramで発信している「ピカぽん商店」さん
▼「せんげん台世一緒」(障害者就労支援事業所)さん
▼「万(よろず)屋」さん
▼「お手玉屋」さん
▼「花畑さん」――私も毎週、火曜日にお店を出しています。
▼「みうら健康カイロ」さん(再掲)
△越谷市東越谷4-26-6、TEL080-2079-7754(完全予約制)
▼「むらさき屋」さん
冬なのでお鍋用の白菜(黄芯――ハクサイの中の黄色い葉の部分が多い品種)やダイコンをはじめ、里芋、そして好評な「ずんだ饅頭」などのお菓子もあります。
▼「キッチンとまと」さん
▼NPO法人さいたまNPOセンター越谷事務所さん
▼「色季クラブ」さん
▼「イシザキフーズ」さん
毎週火曜日に出店している「べしみグループ」のみなさん。たのしそうにみんなで食事をしている風景もいいです。そして売れたらもっといいですね。