甘い(高糖度の)、芳醇な味が口の中でジュワーと広がる、越谷産トマトを栽培している「髙橋政太郎さん」――水辺の市の名物店・「キッチンとまと(ワーカーズ・コレクティブ)」でも販売しています。
◆「水辺の市」を支える人たち――1
△第1回目として、「地産地消」をモットーとしている須長こう子さん(「キッチンとまと」代表)が自信を持って販売している「越谷産トマト」。
その「生産物」を出荷していただいている、地元・越谷で農業を営んでいる「髙橋政太郎さん」(70)をおたずねした。
髙橋さんの畑は、越谷市西部、さいたま市へ広がる田んぼや慈姑栽培をしている「近郊農地」のほぼ真ん中に位置し、6棟以上もの「ビニールハウス」が並んでいた。そこで高橋さんは、かれこれ50年近く、「トマト生産」をしている。
ビニールハウスの中に案内してもらったとき、足元がちょっと違った(のちほど紹介)。
生産者の取材は、何十年ぶりだったが、モノづくりをしている生産者は、みなさん自分の作物には、誇りを持っている。
ビニールハウス内に入って「どのくらいの本数があるんでしょうか」と聞くと「1本の茎から二つ出して、4000本ぐらいある」という。1本ずつ縦に一枝が30~40cmほどきれいに伸びた蔓がずらーと並び(背丈は1m60~70cmほどか)、まだ青い実が多かったが、食べごろの「トマト」も成りだしていた。
「もう今年は出荷している(3月30日)が、ピークはまだ」と髙橋さんは話す。
「この栽培で一番気を付けていることは何ですか」と聞くと、「朝、昼、夜の温度管理に一番神経を使ってコントロールしている。夜暑いのに布団をかけて寝ると人間もいやだろ」と。トマトの茎の上には「遮光カーテン」が通路ごとにひいてあり、ビニールハウスの上部を遮ってあった、通路には「ラジカセ」もあり、音楽を聞かせるのだとも、冗談のように話す。
そのうえで「トマト生産50年で、甘いトマトの自分のノウハウは“水”をやらないこと」とズバリ言い切る。確かに足元は藁を細かく敷いてあり、「水気」がないのだ。
▼トマトづくり50年のノウハウ!
△細かい藁を敷き詰めた土づくり △トマトの上には「遮光カーテン」
▼火曜・土曜日には、自宅で「完熟トマト」を直売している。
△もう1か所のビニールハウスは、これまたびっくり、「ダイコン」が植えられていて、路地ものは畑でやるものという「常識」をふっとばしてくれた(これも自宅で食べたら、みずみずしくて風味がちょっと違った)。「早く抜きたいんだ、ここは「稲の苗づくり」にしなければいけない」、と話す。「越谷産のコメ作り」もやっているのだ。
髙橋さんは、「やっと後継者ができた」と自慢しながら、「わが背中を見せる」指導法を貫いているようだ。
自宅でも「完熟トマト 直売」販売しているし、通信販売もしていてリピーターが増えて困っていると、「うれしい悲鳴も」。
「コープみらい」や地元のスーパーから頼まれて、出荷もしている。
▼北越谷駅西口徒歩5分ほどの「うさかめ」のお店で販売しています。
△この日お世話になった、髙橋さんは「越谷市農業委員会会長」をやっており、この地で代々農業をして9代目になるという。「石神井神社の総代もやり、自治会の会長で忙しんだ」と地域のなくてはならない農業マンおじさんになっている。
このトマトは東武線の北越谷駅西口徒歩5分ほどの「うさかめ」(生活クラブの組合員さんのクラブルーム)でも販売している。帰り際に須長さんが届けにいくと、「昨日、卵を買いに行ったが、トマトは入りましたか」と近所の人から電話が入り、すぐに買いに来てくれた男性がいた。
販売している人も組合員から依頼された宅急便の送り状を示して、たびたび「髙橋さん宅へ送っている」と話してくれた。
▼「キッチンとまと」のお店で販売しています。
▽髙橋政太郎さんをWEBで調べてみると、以下のように検索できた。
高橋政太郎 埼玉県越谷市西新井1122
農地法第5条第1項第6号の規定による農地転用届出書(越谷市農業委員会会長 髙橋 政太郎)
◇「トマト」に水をやらないとは――自宅に戻って“なぜか”と調べてみる。
1 トマトの原産地は、アンデスの高地で「水が豊富ではない」ところで育っているもの。
2 しっかり根を張らせるために「ひ弱な根にしない」、トマトが持っている自己保存機能を十分発達させるための栽培方法は、「水をやらない」、と書かれている。
その実践を発信しているサイトが、以下のようにある。
農と島のありんくりん 移り変わる自然、移り変わる世情の中で、真実らしきものを探求する
2008年11月21日 (金)
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/3-9846-1.html
◇有機トマトの秘密 第1回 次代につなぐ実、子供という顔を持つ希望
トライ&エラーを百種類以上やった挙げ句、ようやく十数年めにして成功。なんだったと思います、成功の秘密は?
トマトの秘密その壱。絶対にトマトを雨に当てないこと。土ボコリがパフパフと足元から出るようなくらい乾燥した舎内で生育させるのです。今まで石油製品の使用拒否と志高く露地栽培に挑戦していたために、トマトの原産が南米のアンデス高地の山肌であることを失念していたのです。
アンデスの高地の降雨量は年間数㎜、その徹底した乾燥こそがトマト嬢の快適な環境だったのです。雨がビチャビチャな日本の露地など、トマト嬢にとって拷問的環境だったんでしょうな。ごめんよぉ、トマトぉ、こんな簡単なことに気がつかなかったって、オレがいけなかった! 殴ってくれ!(トマト嬢が殴れないから、安心して言っている)
トマトの秘密その弐。地味が瘦せた土地のほうがトマト嬢は好き。なんせ生れが雲の上のアンデス高地ですから、日当たりはいいのが好きなのは当然として、多少石のあるような、肥沃でない土地のほうが向いているのです。そう考えると、日本農民の本能とでもいうべき、多肥料などもってのほかだったわけです。
まさにコロンブスの卵、眼からウロコ。こんな単純な真実に到達するまで十数年かかっていたのです。しみじみしますなぁ。
この瘦せた土地が好きな作物はトマトだけではありません。実は、サツマイモやカボチャやソバ、アワ、ヒエなどの雑穀類も似た好みをもっていますし、果樹ではぶどうがそうです。
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▽25年ほど前に編集・出版した『太陽と大地の間で 顔の見える産直ネットワーク』(シーアンドシー出版)でも、雑草の中でキャベツづくり・スイカづくりをしている産地を取材した。自然農法は脈々と生き続けていることを再確認。
(この生産者は、どちらも滋賀県だった)
午前中にワンコンサートを行っていただいた、タンク☆ポップさん。自撮りでfacebookで発信していただいている。
FM86.8Mh―KIDレコードの「こしがやミュージックステーション。毎週火曜日。
▽facebookでリポートしてくれました(上のphotoも借用します)。
◆《『越谷の葱』タンク☆ポップ、作詞wakko 作曲かっくん》歌詞です。(クリックしてください)
▲タンク☆ポップ LIVE at 07MARKET (you tube)
◇facebookのページ
https://www.facebook.com/tankpop.wakko.kakkun/
朝7時過ぎまで「強風の下、雨が降って」開催が危ぶまれましたが、出られる出店者・5者プラスアルファで開催。
(出店者を募集しております。参加は自由です)
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Picoteeさん――今回も新しい出店者が参加してくれました。 |
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ご自慢の「穴蔵」も完成して、取り立ての「タケノコ」も完売した鈴木さん(べしみ)! 毎週土曜日のウオーキングに参加している青年とご両親も出店・販売。