現代労働組合研究会は、日本国憲法を遵守し、その実現をめざします。
▽追加更新 2012.11.09 世論に背を向け、民主党政権に追随 第12回大会から1年間の連合運動――エネルギー政策・原発問題をめぐる動向、金属労働資料、2012年10月号 |
わが国最大のナショナルセンターの連合を担う人たちは、どのような問題関心を持って労働組合に参加しているのか。その意識と行動はどのようなものなのか、インターネット上で調べてみた。
私が1970年代~80年代初頭の労働関係の編集した時には、「三田クラブ」(連合通信社が中心になって)という大手新聞社を除く雑誌などの労働情報の編集記者クラブがあった。労働評論家・矢加部勝美さんや元毎日新聞・板垣保さんなども参加していた。 総評大会や各単産の大会のレクチャーが行われ、労働組合幹部が出席して、終わってから一杯飲むコースがあって、気楽に話を聞かせてもらった。 その時、これはやれると思った企画が、「単産研究」(単産研究の開始にあたって、「電機労連の研究」、単産研究-1-、『賃金と社会保障』、707号、
p4, 1976-10-10。ほぼ22単産の聞き取り+資料掲載)という企画で、下記のような状況と問題関心があった。 1 当時、労働戦線統一がさけばれ始めて(全民労協・1972年結成)、各単産のリーダーが一定の年代層になってきた時代だった(国労の武藤武雄さん・細井宗一さん、鉄鋼労連の斎藤安正さん・横山進さん(登場していませんが千葉利雄さん)、全電通の山岸章さん、電機労連の竪山利文さん・藁科満治さん、私鉄総連の内山光雄さん、運輸一般の石沢賢治さんなど)。その人たちの意識と行動論の所在を語ってもらうこと。 2 同盟系の日本海員組合も産業別統一闘争のたたかいがあり、外部に視野をもって行動を起こしていたこと。春闘総括という企画で、みなさんざっくばらんに書いてくれたり、話してくれる「おおらかな時代」でもあった。 3 問題意識は、春闘を核として日本的労働組合を担っていたのは「職場・事業所労働組合なのか、企業連なのか、それとも単産機能が発揮されていたのか」ということが主テーマだった。 4 この聞き取りを行っていただいたのは、早川征一郎さん(法政大学大原社会問題研究所)、高木郁朗さん(当時、山形大学教授のち日本女子大学教授。『春闘論』を書いていただいた)、永山利和さん(当時、国民経済研究協会研究員のち日本大学教授)など40歳前後の新進気鋭の研究者の人たち。 5 組合幹部として、全民労協から連合につながる前史について、語ってもらった。 当時、私は出版労連(出版労協)の組合にかかわっていたが、会社経営者側から「とにかく自分の飯は自分で稼ぐこと」と賃上げの時期になると、「赤字雑誌をやっているんだから、何か売れる企画を考えてやってほしい」ときつい注文がつけられていた。 そのときたまたま学生時代の知人と神保町の本屋さんでバッタリ会い、「なにをやっているんだ」というと「これをやっている」と出したのが、繊維業界専門紙だった。 これだと思ってはじまった企画だ。 連合加盟の単産の人たちが役員となって発行している雑誌がある。『月刊労働調査』(労働調査協議会~Labour Research Council~)という雑誌だ。この雑誌は歴史も古い。 ▽労働調査協議会(労調協)について 労調協は、わが国で最初に設立された労働組合のための総合調査研究センターです。 労調協は、1948年に労働組合が基金をだしあい、労働組合と力を合わせて、労働問題を調査・研究し、これを組合活動に役立てていくことを使命に設立されました。その後、使命の実現に向け、一貫して、政府・経営者・政党から独立した立場を守り、つねに労働組合と力を合わせ努力を重ねています。 現在は、「専門知識に裏打ちされたユーザー・ニーズに的確に対応できる調査研究機関」と「労働問題情報に関する受信・発信基地としての機能を発揮できる調査研究機関」という2つの目標を掲げ、労働組合にとって便利で役立つ機関を目指しています。 誌面の一部がインターネット上、読めるが、下記の山根木晴久連合企画局長の論文を読むと「連合としてのアイデンティティ」を率直に表現している。 同氏論文で、“連合は「政策制度の実現」が大きな結集軸になった。具体的な成果は省略するが、着目してほしいのは、連合は、労働分野における公労使三者構成の一角を占めるなかにあって、政府の審議会等の政策策定機関へ延べで二百数十名もの委員等を送り出すなど大きな発言力を発揮できる態勢が出来ていること。また、政策実現力との観点では、政治への関わりが極めて重要な中で、政治路線の違いを乗り越える努力を続け、二大政党的体制をめざしてきたが、今回の第45回衆議院選挙では、まさに二大政党による政権選択選挙に、全ての構成組織が一体となって取り組み、結成以来の悲願である政権交代を実現させることができた。連合の運動は着実に進んでいる”と書いている。 「単産研究」の時代から30年たって、連合は先輩たちが望んでいたナショナルセンターの機能を発揮している。 非正規労働センターについて――ふぇあわーく・つながるネット
◆連合がわかるリスト――《2》2012/03/17
◆ふたつの研究組織――連合総研と(社)教育文化協会 連合総研は、連合の基本組織の一環で[DIOという連合総研]発行の月刊誌が、PDFで読める。 インターネット労働関係の論客の一人・「hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)」の濱口桂一郎さんは、自らの論争相手に下記のような文献を挙げ、「連合は非正規労働者への対応をきちんとやっている」と戒めている。 「21世紀の日本の労働組合活動に関する調査研究Ⅰ――『非正規労働者の組織化』調査報告書」(財団法人 連合総合生活開発研究所、2009年1月19日) 連合の組合リーダーが会員で、個人会員は少数で、以下の方だ。 同志社大学や一橋大学、埼玉大学へ連合の寄付講座を媒介している。 柱建てが、連合の労働組合テーマであることがわかる。 第2回:2011年10月17日(月) 第4回:2011年10月31日(月) 第5回:2011年11月7日(月) 第6回:2011年11月14日(月) 第9回:2011年12月5日(月) 第11回:2011年12月19日(月) 政策立案・政策実現の取り組み② 最低賃金引き上げで格差是正、底上げにつなげる ゲストスピーカー:勝尾文三/(財)国際労働財団副事務長 (前連合労働条件局長) 第13回:2012年1月16日(月) |
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現代労働組合研究会のHP
労働組合・ユニオンの動向
労働運動史の一断面
労働組合・労働問題の本
ユニオンショップを超える
連合を担う人たち
全労連を担う人たち
▽書評・論点
『格差社会にいどむユニオン』(木下武男著)
『現代労働問題分析』 石井まこと・兵頭淳史・鬼丸朋子 編著
(2012.05.08 追加)
『新自由主義批判の再構築』(赤堀正成・岩佐卓也 編著 2012.07.04 new
▽労働組合・ユニオンの現場から
連合が分かるリスト《1》
◆連合の人たちの意識と行動
◆ふたつの研究組織――連合総研と(社)教育文化協会
連合が分かるリスト《2》
連合が分かるリスト《3》
▽労働組合・ユニオン
レイバーネット日本
首都圏青年ユニオン
首都圏青年ユニオンを支える会
東京公務公共一般労働組合
国公一般(すくらむ)
◆ユニオンの動向・一端
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in阿蘇に320人
▽ユニオン・ショップ制を超える
郵政労働者ユニオンのめざすもの――ユニオン長崎・中島義雄
ユニオン・ショップと労働組合――全国一般東京東部労組
▽国際労働事情・労働運動
①韓国版
連合群馬が見た韓国労働事情
韓国非正規労働者の状態と課題(静岡県労働研究所)
▽私たちの労働組合運動史論・あれこれ
連合よ (要宏輝)
社会的労働運動論(脇田憲一)
高野実論(樋口篤三)
労働組合選択の自由(戸塚章介)
ユニオンショップ制(牛丸修)
▽中小企業労働組合運動・地域共闘・管理職ユニオン・コミュニティユニオン
『地域ユニオン・コラボレーション論 オルグから見た地域共闘とは』(小野寺忠昭著)
『転形期の日本労働運動――ネオ階級社会と勤勉革命』(東京管理職ユニオン)
『合同労組運動の検証──その歴史と論理』(松井保彦著)の書評と紹介
1高須裕彦
2呉学殊
▽全労連を担う人たち
(2012.07.07 new)
全労連を担う人たち(2)
(2012.07.23 new)
編集人:飯島信吾
ブログ:ある編集者のブログ
UP 2012年7月07日
更新 2012年8月16日
更新 2012年11月09日
更新 2012年11月10日
更新 2013年01月10日
更新 2014年03月07日