現代労働組合論・賃金論、現代社会論、労働社会学、女性労働論。最近は、若者の非正規雇用、格差問題を重視。
2021.02.26
⇒武建一委員長と私の出会い(2020年5月1日)
武委員長と私との出会いから連載を始めることにしましょう。
武さんが逮捕される二〇一八年の年始めのころでした。私は用事があって大阪の労働会館に行きました。隣の建物に関生支部の事務所があります。用事がすむと、武委員長が木下さんが来るんだったら話をしたいと言っているとのことでした。女子大学で教授をやっていた私と、関生の歴戦の武委員長とはどうみてもミスマッチであり、私は率直な話ができるのか緊張しました。
だけど武委員長はフランクな方で、本当に打ち解けて二時間半あまり延々と話ができました。
それには深いわけがあったのです。それは関西生コン支部の出生の「秘密」でもあります。そして武さんと私は実践家と研究者と立場は違いますが、一九七〇年代の労働運動の世界で、同じ空気を吸っていた、その時代とも関わります。
この二人の間に介在する人物がいました。法政大学社会学部の教授の中林賢二郎さんです。学者だったので武さんはあまり意識していなかったようですが、日本に一般労働組合(ジェネラル・ユニオン)を紹介し、根づかそうと大きな努力をされた方です。
(右上、下線分をクリックしてください)
「関生支部の闘いとユニオン運動」(木下武男:文、第1回〜第10回、関西生コン・連帯広報委員会) 第1回 武建一委員長と私の出会い 第2回 「業種別・職種別運動を大阪の地で展開」 第3回 「苦難の闘いで見えた真の『敵』」 第4回 「産業別統一闘争の合い言葉『他人の痛みはわが痛み』」 第5回 「暴力に屈しない−「嘆くな。組織せよ!」 第6回 「第一次高揚期」における組織の飛躍−「箱根の山を越えて」 第7回 「関東における生コン労働者の闘い−『関生型労働運動』を迎え入れる生コン労組」 第8回 「労働運動の歴史における関西地区生コン支部の位置−産業別労働組合の定着」 第9回 「関生支部への共産党の分裂・脱退攻撃−政党の労働組合への組織介入」 第10回 「政党による労働組合介入の思想−赤色労働組合主義」 |
---|
2017.11.18
http://www.ols-associe.or.jp/%e7%94%9f%e5%be%92%e5%8b%9f%e9%9b%86/
大阪労働学校で講座開設 2017.09.16UP ◆2017年度授業計画の日程 水曜日 18:30−20:00 木下武男 (10月4日、10月25日、11月8日、11月22日、11月29日、12月6日、12月13日、1月10日、1月24日、1月31日) ◆講義予定のPDF 熊沢誠 (10月18日、11月15日、12月20日、1月17日) ◆講義予定のPDF版 |
『nyx(ニュクス)』 第3号 未UP ◆特集マルクス主義からマルクスへ マルクス・エンゲルスの労働組合論 木下武男(労働社会学者/元昭和女子大学教授) ◆発売 2016年11月10日発行 ◆A5判本体1,200円+税 ◆書店注文は堀之内出版 |
|
『POSSE』(vol.35) 2017.06.11 ◆特集「働き方改革」 日本社会の危機と政府諸改革の無策 木下武男(労働社会学者/元昭和女子大学教授) ◆未up、発売予定日 2017年6月15日発行 ◆A5判本体1,200円+税 ◆書店注文は堀之内出版 ◆POSSEのHP ▽2017.06.11のtwitterより。 |
|
『関西地区生コン支部 労働運動50年――その闘いの軌跡 (共生・協同を求めて1965-2015)』 2016.11.05UP ◆「関西地区生コン支部50年誌」編纂委員会 第2部 関生型労働運動の社会的意義 「産業別労働運動」を日本で切り開いた連帯労組関西生コン支部 木下武男 労働社会学者(元昭和女子大学教授) ◆PDF版(全文) ◆発行=全日本建築運輸連帯労働組合関西地区生コン支部 (発売元=社会評論社) 2015年10月17 日、[A5H/425頁/¥3,500+280] |
|
『季刊・労働者の権利』(315号)2016.11.01UP ◆特集V 労働運動の新展開―ユニオン運動の模索― @ 業種別職種別ユニオンの構想 木下武男 労働社会学者(元昭和女子大学教授) ◆PDF版(全文) ◆315号、2016年7月発行、日本労働弁護団の機関誌。 ◆初出参考:暁法律事務所 |
|
『変革のアソシエ』(24号)2016.11.01UP ◆連帯労組関西生コン支部の歴史と日本労働運動の未来 木下武男 ◆PDF版(全文) 定価(本体1000円十税) 『変革のアソシエ』編集委員会 2016年4月15日発行 【発売所】株式会社社会評論社 |
|
『POSSE』(vol.31) 2016.11.01UP ◆第一特集 「各政党に問う、同一労働同一賃金」 同一労働同一賃金を実現するジョブ型世界 木下武男(労働社会学者/元昭和女子大学教授) ◆PDF版(全文) ◆A5判/256頁/本体1,200円+税/2016年6月15日発行 ◆書店注文は堀之内出版 ◆POSSEのHP |
|
『POSSE』(vol.30) 2016.11.01UP ◆特集:下流社会の深淵と「政治」/ブラック社労士の蔓延』 木下武男「一億総貧困化社会」と同一労働同一賃金への道」 ◆PDF版(全文) ◆A5判/256頁/本体1,200円+税/2016年3月20日発行 ◆書店注文は堀之内出版 ◆POSSEのHP |
|
『月刊まなぶ』(93号、94号) 2016.11.01UP ◆特集 貧困の連鎖を断ち切る ワーキングプアからユニオンへ 木下武男 ◆PDF版(全文) ◆労働大学 2015年10月号 |
|
『コモンズ』(93号、94号) 2016.10.10UP ◆【記念講演】関生労組の歴史と日本労働運動の未来/木下武男(元昭和女子大学教授) ◆PDF版(全文) (上)93号、2016.03.10 http://com21.jp/modules/cpress/archives/12351 (下)94号、2016.04.10 |
|
■『POSSE』( vol.28) 2016.02.23UP ◆特集 「ブラック企業vs次世代労働組合」 次世代の業種別ユニオン : 労働組合再生の方向性 浅見和彦(専修大学経済学部教授)×木下武男(元昭和女子大学教授) 「マルクス研究の最前線から現代資本主義を読み解く―ケヴィン・B・アンダーソン『周縁のマルクス』が拓く新地平」 後藤道夫(都留文科大学名誉教授)×平子友長(一橋大学特任教授)×木下武男(元昭和女子大学特任教授)×佐々木隆治(立教大学准教授) A5判/256頁/本体1,200円+税/2015年10月5日発行 書店注文は堀之内出版 ◆POSSEのHP |
|
■「季刊葦牙」41号 ◆ 特集 戦後七〇年をふり返る 戦後労働運動「敗北」の総括、木下 武男 葦牙 ・「葦牙」の会編、A5判、「季刊葦牙」41号 同時代社 2015年7月 |
|
■『POSSE vol.24 ブラック研修 いじめ/体育会系/ヤンキー論/ポエム』 日本が陥っている苦境に対するオルタナティブを模索する 労働市場の構造から分析する「人手不足」局面 、木下 武男、Posse : 新世代のための雇用問題総合誌 A5判/本体1,200円+税/2015年9月30日発行 書店注文は堀之内出版 ◆POSSEのHP |
|
■『生活協同組合研究』、2014年6月号 崩れゆく日本の労働社会とその再構築、木下武男、『生活協同組合研究』、2014年6月号、Vol.461、公益財団法人 生協総合研究所――木下武男氏に基調の論考をお願いした。「非正規雇用」や「ブラック」問題が一層進化するなか,市場主義の政府には期待は出来ず,「労働運動側が,明確な対抗政策を打ち出し,運動によって実現をはかること」(p.13)を主張されている。 2014年6月5日 |
|
■『講座 現代・女の一生 6』岩波書店 構成 全8巻――女の一生は大きく変貌しつつある.高い進学率,職場での女性の率は40%に近い.出生率は下がり,家族の絆はもろくなる.高齢社会の到来――避けて通れない現実に光をあて,女と男の新しい生き方を読者と共に考える。 労働組合とはなにか、木下武男、『講座 現代・女の一生 6』岩波書店、A5判・378頁、1985年8月19日 |
|
■『世界』、岩波書店、2014年5月号 ベアゼロ時代の「官製春闘」、木下武男、岩波書店、2014年5月号 A5判 定価 (本体 800円+税) (送料 110円) 2014年5月1日 no.856 |
|
■『POSSE vol.22 特集 追い出し部屋と世代間対立』 「リストラ・「追い出し部屋」と日本型雇用の変容」、木下武男(昭和女子大学特任教授) 「歴史から考える日本の賃金とは?」、金子良事(法政大学大原社会問題研究所兼任研究員)×木下武男(昭和女子大学特任教授) 『POSSE vol.13』以降の書店注文はJRC(TEL:03-5283-2230 FAX:03-3294-2177)にご連絡ください。 A5判/256頁、本体1,200円+税 2014年3月18日 ◆POSSEのHP |
|
若者の逆襲 ワーキングプアからユニオンへ 木下武男 著 旬報社 2012年10月17日 1365円 |
|
POSSE vol.20: 安倍政権はブラック企業を止められるか? NPO法人POSSE 今野晴貴、木下武男、 熊沢誠 2013年9月25日 ◆POSSEのHP |
|
格差社会にいどむユニオン―21世紀労働運動原論 木下武男 著 花伝社 2007年09月 |
|
なぜ富と貧困は広がるのか―格差社会を変えるチカラをつけよう 後藤道夫・木下武男 著 旬報社 2009年6月18日(改訂版) |
「業種別職種別ユニオン運動」研究会のHP-あなたのユニオン・労働組合
http://e-union.sakura.ne.jp/union-network.html
「業種別職種別ユニオン運動」研究会−第1回例会
http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/170902dai1kaireikai.html
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-33-6
メール:kinoshitatakeoアットnifty.com(アットを@に)
労働社会学者(元昭和女子大教授)。
1944年福岡県生まれ。10歳の時に東京に移り住む。1964年に東京理科大学工学部に入学、さらに法政大学社会学部を卒業し、75年法政大学大学院社会学専攻修士課程修了。その後、労働科学研究所嘱託研究員や法政大学などの大学非常勤講師をつとめる。
1999年に、鹿児島国際大学福祉社会学部教授、2003年に昭和女子大学人間社会学部教授に。大学の担当科目は労働社会学、現代社会論などを歴任、専門は日本型雇用や若者の貧困と過酷労働の分析、女性労働論、労働組合論など。
著書は『日本人の賃金』(平凡社新書、1999年)、『格差社会にいどむユニオン―21世紀労働運動原論』(花伝社、2007年)、『若者の逆襲』(旬報社、2012年)、共著は『なぜ富と貧困は広がるのか―格差社会を変えるチカラをつけよう』(旬報社、2008年)など多数。