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「協同労働」という働き方を追求!

「永戸祐三のページ」へようこそ。
「読者の声」のページ!

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2025年10月06日
◇当日(9.12シンポジウムで配布された感想文集)。―― ◆センター事業団拡大理事会=2025年8月5、6日=レポートから。
 永戸さんの思い出と、『協同労働がつくる新しい社会』の感想。
 労協ワーカーズコープ・センター事業団理事の皆さんからの感想。――◇編集:「日本労協新聞」:松澤常夫(9.12シンポジウムで配布された)。   ●「今だから思い切って!」――九州沖縄事業本部 金山ふみ
●心に残った「協同」の原風景――九州沖縄事業本部 牛草賢二
●若手一人ひとりの話に耳傾け――九州沖縄事業本部 東 翔人
●重過ぎる遺志だが多くの仲間と――四国事業本部 酒井厚行
●ライター借り、「協同っすね」――山陰山陽事業本部 牧野仁嗣
●事業団で働いて誇り取り戻した――関西事業本部 梛木賢二
●今一歩外に出る勇気をもてと――滋賀事業本部 田中紀代子
●他人事でいいことは何もない――北陸信越事業本部 竹森幸太
●「協同労働」が選択肢として――東京南部事業本部 西尾直樹
●人間存在への絶対的な信頼――東京三多摩山梨事業本部 扶蘓文重
●障害を負っても生きようとした力――東京中央事業本部 神戸川 歩
●弱さや変化も語られ、ホッと――東京東部事業本部 大場 寛
●何度も「コノヤロー」と思った――埼玉事業本部 成田 誠
●「己が何を為すか」「独裁的」に――北関東事業本部 相良孝雄
●郵政民営化選挙問われた面接――南東北事業本部 小椋真一
●人の変化機敏に察し言い回る――南東北事業本部 岩城 亮平
●必ず言われた「翔け!」「翔べ!」――北東北事業本部 坂本典孝
●胸熱くイメージ湧いた方針提起――北海道・北東北・南東北 三船洋人
●なぜ?何のため? 問い持ち続け――北海道事業本部 石本依子
●厳しいが本当に優しい人だった――日本社会連帯機構 稲葉健太
●いつもニコニコ、恐縮した握手――本部事業推進本部 小林文恵
●当時の議論を聞いてみたかった――本部総務 藤谷英樹
●バトンは一人ひとりに託された――本部専務 小林 勲。
2025年07月17日
永戸祐三さん(労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 特別相談役、日本労働者協同組合連合会 相談役、 日本社会連帯機構 代表理事 、77歳)が逝去された。(2025年7月16日、逝去)
2025年05月30日(最新刊)
「協同労働がつくる新しい社会―自ら事業を起こし、働き、地域を動かす」
(永戸祐三著、旬報社、2025年6月、四六判上製。定価2200円(税込み))
2025年08月14日
◆「お悔やみと動画感想の文」佐藤 遥さん海苔王さんから
上平 泰博さん中川亨さんから。
2025年08月07日
「日本農業新聞」に掲載されました(2025年8月4日号)。
2025年08月07日
「読者の声のページ」「協同労働がつくる新しい社会」ー永戸祐三の格闘ーを読んで
「経営者的魂もつアクティビスト」――山本健慈(和歌山大学元学長、国立大学協会元専務理事)
「理論の活性は人格、生き方から」――太田政男(大東文化大学元学長)
「裏には〝自らとことん考える〞努力」――青竹豊(日本労働者協同組合連合会常勤顧問)
「結論のない問い、考え続けたい」――中川亨(新潟ろうきん福祉財団専務理事)
2025年08月03日
「読者の声のページ」「協同労働がつくる新しい社会」ー永戸祐三の格闘ーを読んで
「根本的な「革命性」孕んで」(西谷修東京外語大学名誉教授、日本社会連帯機構副理事長)
「めざした本当の民主主義」(汐見稔幸東京大学名誉教授、白梅学園大学名誉学長)
奥克彦衆議院法制局
比嘉政浩(一般社団法人 日本協同組合連携機構(JCA)代表理事専務)
本田由紀(東京大学大学院教育学研究科教授)
金子勝(慶應義塾大学名誉教授)
田中淳夫(NPO銀座ミツバチプロジェクト副理事長、農業生産法人㈱銀座ミツバチ 代表取締役)
「前途に希望を与える著書」」(岩垂弘 ジャーナリスト)
「地域から社会変えていく働き方」(関昭生 JTSU(日本輸送サービス労働組合連合会執行委員長)
2025年08月03日
「読者の声のページ」故人からの「贈ることば」…「協同労働がつくる新しい社会」ご一読ください。
恐ろしい人と普通にやりとり――比嘉政浩(一般社団法人 日本協同組合連
携機構(JCA)代表理事専務)
人たらしの永戸さんだからこそ――田中淳夫(NPO銀座ミツバチプロジェクト副理事長、農業生産法人㈱銀座ミツバチ 代表取締役)
混迷の時代に得がたい贈物――西谷修(東京外語大学名誉教授、日本連帯機構副理事長)
将来に希望見いだせない若者にも――関 昭生(JTSU(日本輸送サービス労働
組合連合会)執行委員長) 
めざしていた本当の民主主義――汐見稔幸(東京大学名誉教授、白梅学園大学
名誉学長)
打ち切られる中、新たに切り開く――金子勝(慶應義塾大学名誉教授)
経営者的魂もったアクティビスト――山本健慈(元和歌山大学長、元一般社団法
人国立大学協会専務理事)
人と人との関係性において成長、発達――小林裕子(元労協連総務部長) 
2025年07月25日
読者の声を順次公開していきます。太田政男(大東文化大学前学長、大東文化大学名誉教授)西谷 修さん(東京外語大学名誉教授、一般社団法人日本社会連帯機構副理事長) ――25年07月21日。
2025年07月20日
関 昭生さんのfacebookでの発信(日本輸送サービス労働組合連合会(JTSU)執行委員長)――:25年07月18日。
中川亨さんのfacebookでの発信――新潟市在住、25年06月23日、デジタルクリエイター:以前の勤務先: 新潟県労働金庫、新潟市在住、25年06月23日。
2025年07月07日
【対談のページへ】各界の著名な方々と「労働とは」と問い、「社会変革・社会連帯」、「協同」、「地域づくり」をめぐって、対談を行っています。労働者協同組合法第1条の真意を応答した「対談」――❖労働者協同組合法と労協運動の展望 
衆議院法制局 奥 克彦さん 
労協連名誉理事 永戸祐三さん(「日本労協新聞」2022年4月23日号より)――❖ノーベル経済学賞の受賞者との対談
◇アマルティア・セン教授との会見写真集
アマーティア・セン教授インタビュー
(99年10月17日、ケンブリッジ大学・トリニティー・カレッジ学長室)
◇セン教授への事前質問文書――お聞きしたいこと、およびインタビューに関連するお願い(1999年10月12日)
2025年06月20日
映画・テレビで企画・発案などプロデューサー的な仕事をしています。――「医師 中村哲の仕事・働くということ」(2021年)、ドキュメンタリー「Workers」2012年)、「Workers-被災地に起つ」(2018年)、元気老人アワ――TV東京で放映(1999年4月)、映画『病院で死ぬということ』(1993年)
2024年06月05日
ワーカーズコープ・センター事業団第40回総代会での永戸祐三名誉相談役の挨拶(2025年6月15日)
2024年06月05日
「一般社団法人日本社会連帯機構」――開会挨拶:日本社会連帯機構 永戸祐三代表理事、閉会挨拶:西谷修副理事長(25年5月22日)




 ◇全政党の共同提案で、2020年末の国会で「労働者協同組合法」が成立した。

▽労働者協同組合法
第一条 この法律は、各人が生活との調和を保ちつつその意欲及び能力に応じて就労する機会が必ずしも十分に確保されていない現状等を踏まえ、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、及び組合員自らが事業に従事することを基本原理とする組織に関し、設立、管理その他必要な事項を定めること等により、多様な就労の機会を創出することを促進するとともに、当該組織を通じて地域における多様な需要に応じた事業が行われることを促進し、もって持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的とする。

◇厚生労働省のサイト案内 労働者協同組合法














2025.07.07





2025.08.03





(上をクリックしてPDFでお読みください)





2025.08.10
「上平 泰博さん」(facebookの発信
(2025年8月1日)





先月16日の夕方に永戸祐三さんが亡くなった。その前日、私は10人ほどの仲間たちと北海道の新得にある共働学舎に滞在訪問を終えたばかりで、その翌日だったかに知らされた。登別にある「知里幸恵 銀のしずく記念館」を訪ねた後、カルルス温泉に浸かっていたときの訃報だった。
永戸さんとの出会いは、ワーカーズコープで働くようになった2011年だった。最初は希望どおりの子育て現場にいたのだが、永戸さんの画策だろうが協同総研へと異動させられた。研究所の実務は私の好む柄ではなかったのだが、社会運動の一面を担うことになった。宗教法人によって学校法人の大学が設立されているのに協同組合(法人)には大学がないではないか、「大学を創ろうぜ」と真顔で言われてしまい、白羽の矢を向けられた。すぐには出来ないので、先ずは沖縄の各大学で寄付講座を依頼し実現しながら、全国の各大学でもはじめることにした。それから2~3か月に一度の沖縄がよいがはじまったのだが、学長との交渉が座礁しはじめると永戸さんの出番で駆けつけてもらい交渉を再開したりした。永戸さんも沖縄復帰の72年ころに全学連委員長に就任しているので、その思いは強かったといえる。60年安保組の新崎盛暉さんと対峙したときなどは、永戸祐三でないと埒が明かないほど丁々発止のやりとりとなった。
発言から行動するまでのスピード感が早くて、まわりは付いていくのが大変だった。永戸オーラの輝きだけでなくその塊までみえてくる人で、オルガナイザーでもある。学生運動で鍛えた弁舌は超一流だったし、対談と鼎談の名手でもあった。酩酊してにこやかにしているときは別人のようだった。
本を書いたらと薦めても書かないし、本人が共著ならというのでやっと一冊だけお手伝いしたこともある。
今年6月には待望の単著をだされたとか。その刊行記念として佐高信さんと対談しているのだろう。亡くなったのは、先月7月のことになる。
映像からは少し病み上がりのイメージはなくもないが、しっかりとした対談ではないか。中西五洲さんのように永戸も長生きすると思っていたのだが、やはり人は70歳を過ぎてしまうと、いつ死ぬかわからないものだ。だれにでも来るべきときは来る。しかし永戸祐三の場合、やはり「巨星堕つ」となるだろう。合掌


2025.08.10
「中川亨さん」(facebookの発信
(2025年8月02日)


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佐高信さんと永戸祐三さんの対談YouTube
去る7月16日に逝去された労働者協同組合の顔とも言うべき永戸祐三さんが、生前に佐高信さんと行った対談の様子がYouTubeで公開されました。(番組名「佐高信の隠し味」)
永戸さんの著書『協同労働が作る新しい社会 自ら事業を起こし、働き、地域を動かす』が6月に出版されたのを記念しての対談ですが、刺激的な内容でしたね。佐高さんの分析もお見事です。
労働者協同組合とは、労働者自らが、出資金を支払い、そこで働き、さらには経営にも関与すると言う主体的な労働者によって運営される協同組合のことです。
なんか、永戸さんは筋金入りの活動家ですね。近年、労働というものが蔑ろにされ、労働者が主権者であるはずなのに、搾取されている状況を嘆きます。中村哲医師や、内橋克人さん、中西五州さんとの交流や学びなども語り尽くされます。
佐高信さんは、本書を読んでのキーワードは「自前、現場、夜間」だと言います。全日自労の失対労働者を集めて起業するわけですが、それは現在、行われているような顧客が潜在的に持っているようなニーズを掘り起こすと言うような起業手法とはまったく違います。
とにかく世の中で必要とされていることを仕事にするわけですから、労働者協同組合は第一次産業と相性が良いと言います。
いちばん、面白かったのは内橋克人さんへの評価です。佐高さんも内橋さんとの共著を何冊も出しているので良く知っているんでしょうね。
「協同組合は資本主義の補完物ではないか!」と言って、国際協同組合年の実行委員長を辞任しようとした内橋さんを、永戸さんがどうやって説得しようとしたか。これは見ていただくしかないですね。
見ていると引き込まれてあっという間の1時間ですが、おしむらくは、永戸さんの言葉でいくつか聞きとれないところがあります。できれば字幕をつけて欲しかったなあというのが要望ですね。









2025.08.03
 



「協同労働がつくる新しい社会」ー
 永戸祐三の格闘ーを読んで



 永戸祐三さんは亡くなる前に一冊の書を著しました。『協同労働がつくる新しい社会』(旬報社)です。「永戸祐三の一代略記だが、それ以上に、協同労働の形成史」(西谷氏)、「社会を変えようと血のにじむような努力をしてきた人間の人生史であり、彼が関わった社会史」(汐見氏)、「読む者に希望を与える著書」(岩垂氏)。推薦の言葉から。他にも多くの方々から声を寄せていただいています。





2025.08.03

(上をクリックしてPDFでお読みください)

(「日本労協新聞」2025年8月5日号、No.1388)より。





2025.08.07
❖「日本農業新聞」に掲載されました(2025年8月4日号)。



△上の記事をクリックして、「日本農業新聞」のサイトへ。







2025.08.07

(上をクリックしてPDFでお読みください)

(「日本労協新聞」2025年8月15日号、No.1389)より。
















2025.08.03
 



 ❖故人からの「贈ることば」…
 『協同労働がつくる新しい社会』をご一読ください。

   

 皆様へ
 お忙しいところ、永戸祐三の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございます。永戸は亡くなる前に一冊の書を残してくれました。『協同労働がつくる新しい社会』(旬報社)です。
 出版社の推薦文依頼に、たくさんの方々が心のこもった文章をお寄せくださり、永戸も感動しておりました。ご紹介したく、お届けさせていただきます。
 この本の最後の章は、百代が「永戸祐三最後のアジテーションとして、とくに若者がワクワクするように書くべし」と叱咤し、書き直された本でもあります。(その通りにはなりませんでしたが、永戸は「この程度でちょうどいい」と話しておりました)
 とくに永戸の子ども時代の生き方に、どなたからも強い共感が寄せられておりますが、西谷修先生は「永戸祐三の一代略記であるが、それ以上に、協同労働の形成史である」、汐見稔幸先生は「社会を変えようと血のにじむような努力をしてきた人間の人生史であり、彼が見て関わった社会史だ」と評してくださいました。
 故人の「贈ることば」である本書をご一読いただき、「死んでいる場合ではない」この時代を共に歩む一助にしていただければと願っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 なお、永戸が出演した佐高信さんのユーチューブ「佐高信の隠し味」が8月1日に公開予定です。6月13日収録されたものですが、佐高さんとのやりとりで、永
戸らしい最後の姿を見せてくれるのではないかと楽しみにしております。ご案内させていただきます。
  2025年7月19日、20日 永戸百代、亮

    




(上をクリックしてPDFでお読みください)

▼7月19日(土)のお通夜(越谷斎場、越谷市内)で
引き出物と「同封」された「読者の声」より。












2025.07.17

  悲しい、寂しい、残念・無念・・・
 あるメーリングで発信されている通り、わが時代のリーダーの一人だった永戸祐三さん(労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 特別相談役 日本労働者協同組合連合会 相談役、 日本社会連帯機構 代表理事 、77歳)が逝去された。
 昨日、自宅にお別れしてきたが、まだまだ生きて「自立的で、主体的な社会的連帯運動と協同労働」を着実に広げる先陣を切り開いてほしかった。
 6月11日に出版された「協同労働がつくる新しい社会―自ら事業を起こし、働き、地域を動かす」(永戸祐三著、旬報社、2025年6月、四六判上製。定価2200円(税込み))の「あとがき」を書くために「生還」し、本書を完成してお亡くなりになったようで、無念です。
ぜひ、彼の社会変革の精神、社会運動への連帯、協同労働の推進を、この出版物から学び、次の世代へのメッセージとしてほしい。
 私も、「永戸祐三のページ」を編集して、最初のページを生前に見てもらっていたので、これは良かった。
 
 尚、マイクロソフトの「msn」などの検索ページで、「永戸祐三」を入れて、その他の活動・実践ページを見てください。





旬報社
@junposha
6月6日
昨日、永戸祐三(著)『協同労働がつくる新しい社会』販促会議で日本労働者協同組合連合会事務所にお邪魔しました!
労協法第1条の書が圧巻……すごい大作でした。
本書「あとがき」によると労協センター事業団の須賀さんという方が書いたものだそうです。


 ◇全政党の共同提案で、2020年末の国会で「労働者協同組合法」が成立した。

▽労働者協同組合法
第一条 この法律は、各人が生活との調和を保ちつつその意欲及び能力に応じて就労する機会が必ずしも十分に確保されていない現状等を踏まえ、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、及び組合員自らが事業に従事することを基本原理とする組織に関し、設立、管理その他必要な事項を定めること等により、多様な就労の機会を創出することを促進するとともに、当該組織を通じて地域における多様な需要に応じた事業が行われることを促進し、もって持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的とする。

◇厚生労働省のサイト案内 労働者協同組合法








2025.07.25
▽太田政男さんの
「ブログ」での発信(大東文化大学前学長、大東文化大学名誉教授):25年07月21日

 永戸さんはぼくよりひとつ下だと思う。学生運動で活躍した後、全日自労で組合運動に参加。60年代、日本の高度経済成長と、そのための産業構造転換(炭坑閉鎖など)によって発生した失業の対策事業に携わる労働者を組織した。その後、労働者協同組合、ワーカーズコープの運動の中心にいて理論家としても活躍した。数年前の労働者協同組合法の法制化は永戸さん抜きには考えられない。運動の第一線から身を引いた後は、社会連帯機構に移り、沖縄問題などに執念を燃やした。

 一貫して社会の底辺に生きる人、虐げられた人々の問題に関心を持ち続けた。
 もともと協同組運動は、ロバート・オーウェンをはじめ、社会主義の正統からは異端と見られることも多く、社会主義以上にユートピア的なところもある。永戸さんは、虐げられた人々の視線から、現実の必要を直視し、実践でも理論でも果敢に挑戦し続けた。理論の活性ということにいつも刺激を受けた。

 演説が抜群にうまかった。学生運動の経験のせいもあったのだろうが、むしろ理論の活性から来るのだろうと思っていた。

 2ケ月ほど前か、社会連帯機構が主宰する沖縄問題の集会があり参加した時に会った。
 退院したばかりだった。席が隣だったので、肺炎になって死にかかったと話していた。薬がないので、ステロイド治療で荒れた指先も痛々しかった。開会のあいさつの壇上から降りるとき、足元がおぼつかなくて、思わず手を貸した。
 身近にいたIさんの話では、その集会について書いたぼくのブログ記事を喜んでくれていたという。

 その後、出版されたばかりの著書『協働労働がつくる新しい社会』が送られてきた。
 理論の活性は、理論や研究からだけ来るものではなく、その人の人格や生き方から来ると思うぼくはそれを読むのを楽しみにしていたが、お礼の返事を出す前に亡くなられた。申し訳ない。

 本には、小さいとき引っ越していった奥丹後の村での幼少期のことが書かれている。閉鎖的な共同体社会では「よそ者」だったが、集落同士の喧嘩のときには「ガキ大将」として「怯えたほうが負ける!」と「必勝の信念を植え付け」たというくだりなどは、その後のリーダーとしての面目躍如である。

 早すぎる。無念である。
 一昨日、弔電を送った。
 合掌


1946年長野県生まれ。大東文化大学前学長、名誉教授。
JYC(全国若者フォーラム)理事。
著書『若者のなかの世界・世界のなかの若者』『高校教育改革に挑む 地球と歩む学校づくりと教育実践』(共)他。




2025.07.21
▽西谷 修さんの
facebookでの発信(東京外語大学名誉教授、一般社団法人日本社会連帯機構副理事長):25年07月18日

 戦後日本の大きな社会変動・再編の時代(1970-80年代)に、失業対策事業から「協同労働」の可能性を見いだし、仲間たちと共に日本でワーカーズ・コープ事業を切り開き広めながら、ついにその労働形態に法的ステイタスを与えるための法律「労働者協同組合法」を成立させた(2020年12月)。
 その運動の柔軟な組織化を並々ならぬ胆力で担ってきた永戸祐三氏が、半年余りの闘病の末逝った。
 社会運動はつねに「道半ば」だが、亡くなるちょうど一月前に、その遺言と言ってもいい『協同労働がつくる新しい社会』(自ら事業を起こし、働き、地域を動かす――永戸祐三の格闘)が旬報社から刊行された。
 本書の最後に「これから」として永戸の「夢」(課題)も肉声の語りのように書き残されている。この混迷の時代に見通しをつけるわれわれへの得がたい贈物である。深い敬愛をこめて、合掌。








2025.07.20
▽関 昭生さんの
facebookでの発信(日本輸送サービス労働組合連合会(JTSU)執行委員長):25年07月18日

 昨年の今日は社会連帯機構の理事会で山梨県に行っていました。
 「三つ峠グリーンセンター」に一泊し、皆さんと夜遅くまで語り合いました。
 昨日、社会連帯機構の永戸祐三代表理事の訃報に接しました。先日の理事会ではあんなに元気だったのに、本当に信じられません。
 「協同労働の挑戦 新たな社会の創造」という本を読んで感動し、3年前に永戸さんと直接お会いして、話をする機会をいただきました。
 学生運動と労働運動から労働者協同組合へと、常にこの社会の底辺から運動を創造してきた永戸さん。「労働組合には内向きになる傾向がある」という指摘をいただき、「そうだ、労働組合は地域とともに歩むことが大事だ」と気付かされました。
 先日出版された「協同労働がつくる新しい社会 自ら事業を起こし、働き、地域を動かす」を読むと、永戸さん自身もまた、組織が内向きになることに苦悩してきたのだと思います。
 労働運動を経験してきた永戸さんだからこそ、この協同労働という古くて新しい働き方について「雇われ根性」の克服と、労働者協同組合については「全組合員経営」ということを常に意識していらっしゃいました。
 国連が持続可能な社会のための開発目標として2030年のゴールを目指したSDGs。しかし差別や貧困や格差は依然として根強く、戦禍は拡大の危機にあります。気候危機は世界中に災害をもたらし、食糧危機が迫りつつあります。
 非正規雇用が4割と言われる日本では、「個人事業主」と称して「労働者」とさえ位置付けられないような働き方や、「スキマバイト」のようなギグワークがこの国の経済を支えています。
 「混沌」を通り越して今や破局が近づくようなこの社会のなかで、協同労働という働き方と協同組合は、市民が地域から社会を変えていくものだと思います。
 道半ばで亡くなられた永戸さんは悔しい思いをされていると思います。これから社会連帯の輪を大きく広げていくことが、永戸さんのご冥福につながることと思います。
永戸祐三さん、安らかにお眠りください。

▽関 昭生さんは三つ峠グリーンセンターにいます。
2024年7月18日 · 山梨県 南都留郡 ·
日本社会連帯機構の理事会で、山梨県西桂町に行ってきました。



宿泊した三つ峠グリーンセンターは、平日の昼間は健康ランドのような場所で、地域の方々がお風呂に入って、大広間でくつろぐようなところです。
夕食に出たサーモンは、なんと富士山の麓の綺麗な水で育った養殖サーモン。とても美味しくいただきました。
https://mitsutoge.roukyou.gr.jp/
沖縄のワーカーズコープの皆さんが手がけた「おからみそどこ ベジ漬けの素」を買ってきました。
https://jwcu.coop/news/article/2023122590624/...
島豆腐のおからを使った「みそどこ」。さっそくきゅうりを漬けてみました。小一時間で浅漬けができて、簡単でとても美味しい。おからみそなので、そのまま食べてもOK。
学びも多く、楽しい2日間でした 。








2025.06.28

▽中川亨さんの
facebookでの発信(デジタルクリエイター:以前の勤務先: 新潟県労働金庫、新潟市在住):25年06月23日

労働者協同組合を知っていますか?働く者が中心となる新しい法人形態です。これからの地域社会の中心となるかもしれません。


協同労働が作る新しい社会 自ら事業を起こし、働き、地域を動かす 永戸祐三著 旬報社 2025年6月発行
労働者協同組合の顔と言っても過言ではない永戸祐三さんの自伝です。これまでの経過や歴史、さらには心情までがこと細かに記されていて、そうだったのか!ということがたくさんありました。とても刺激的な本でした。
私のような人間が、簡単に感想を言ってはいけないような気がしています。
労働者協同組合とは、労働者が自ら出資し、そこで働くとともに、経営にも関与する新しい法人形態です。
それにしても、すごい人生ですね。一貫して働くものの立場にたち、労働とは何か?資本とは何か?について自らの身体を張って理解した内容が記されています。
序章に記された『皆さんの取り組みを見ていて、協同組合は資本主義の補完物としか見えないが、そんなことでいいのか。もし、そういうことだとしたら、私が代表やっている意味がない』内橋克人との言葉がきついですね。
全7章で構成されています。
第1章 少年時代
第2章 学生運動時代
第3章 全日自労・事業団時代
第4章 労働者協同組合時代
第5章 協同労働の協同組合時代
第6章 「協同労働の協同組合」法制化運動
第7章 これから
著者は、自由な少年時代、憲法にふれた中学時代、学費値上げ反対闘争の高校時代を経て、中央大学の夜間部に入学します。そこから始まる学生運動にのめり込みます。最後は、とうとう全学連の委員長までやってしまいます。
私自身はこれまで、全学連と全共闘の違いもよくわかっていませんでしたが、全学連は全員加盟制学生自治会の連合組織で「全日本学生自治会総連合」の略であるのに対し、全共闘は一部の戦闘的な学生たちの私的集団であり、暴力で大学を支配しようとして、学生運動を破壊し、権力に利用されてきたとのことです。なるほど。
そして、全日自労の書記を経て、労働者協同組合と出会います。
その鍵は、労働の現場で民主主義が機能しているかどうかです。それが最大の問題だと言います。だから主体的に良い仕事を追求するなかでこそ、民主主義が育つというのです。
さらに、良い仕事を追求し、社会や地域に貢献していると自信をもって言えるようになると、もっと社会に有用な仕事をしたいという気持ちが高まってくると言います。
そんな中で、協同労働は第一次産業に最も適した働き方ではないかと著者は言います。それは当たっている気がしますね。農業、漁業、林業ですね。
さらに福祉や子育て、生活困窮者支援事業にも進出します。しかし、『市民団体に全責任を負わせ、行政が責任から逃げる 「公共」とは何か』と問います。評価もされない、権限は与えない、委託料も増えない、かと言ってミスがあれば、支払いを遅らせたり、委託を打ち切られる。確かに、これでは真っ当な仕事はできませんね。
しかし、これをみんなが連帯することで打開しようとします。「日本社会連帯機構」です。
そして、センター事業団と付き合う中で、地域のことを考える労働組合も登場します。自治会が労協をつくることも提案します。
また、連合や全労連などが指摘する「協同労働は新たな低賃金労働者を生み出すことになるのではないか」との懸念に反論します。
「資本主義が行き詰まり、ワーキングプアは必然的に生まれて来る。不安定就労者と労働者協同組合の違いは、働くことについての自己決定権があるかどうか、さらには自分たちで未来を切り開こうとする働くものの連帯があるかどうかだ」と。
うーん、これはすごい。そしてついに、労働者協同組合法は2020年12月に国会で成立し、2022年10月から施行されています。すでに全国で140を超える団体が生まれています。
最後に著者は『これまで公共とは国家の直営、官がやるものと思われてきたが、本当の公共とは市民が作る、働く者が作るものだ。この法律を活かして、地域を公共の器にする、公共の砦にする、社会をそういうものとして作り上げることが私たちの中心的な課題になっていく』と。志が高いですね。
私自身もこの運動に少しだけ関わっています。いろんなことを学びました。働くとはどういうことか、地域を良くするにはどうしたらいいか、結論のない問いを考え続けたいと思います。




2025年6月15日
田嶋 康利さんが発信:2025年6月15日 facebookで発信)

◆ワーカーズコープ・センター事業団第40回総代会(2025年6月15日)での永戸祐三名誉相談役の挨拶。


ワーカーズコープ・センター事業団第40回総代会での永戸祐三名誉相談役の挨拶。メモ。
労協法がなかった時代に、私たちは直轄事業団からセンター事業団へ進んだ。労働者協同組合が社会に認知されない困難な時代に仕事を獲得し、センター事業団はワーカーズコープとは何かを人びとに示してきた。
いま、労働者協同組合法ができ、ワーカーズコープは全市民、全地域のものになった。ワーカーズコープをやろうという人々が地域にたくさんできてくる。その人びとのネットワークの中心にセンター事業団がなれるかどうか。その社会的要請に応えきれるのかどうかが、問われている。
トランプが自由貿易の盟主としての立場を放棄、アメリカ帝国主義が自らの役割を終えようとしている。働くものや市民が社会の主人公になることを何も示し切れていない時代の中で、トランプやその支持者がいろいろやったとしてもうまくいかないだろう。
どの民族も、ども市民も、どう自らの手で社会をつくっていくのかが問われる時代だ。それには協同労働しかないだろうと思う。資本に従属した労働ではない労働としての協同労働を社会に築いていくことだ。
時代の大きな趨勢としての資本主義経済は、第一次産業から第二、第三次産業に向かうと教えられたが、大工業社会はいったい何をつくったのか。環境を破壊し、労働を破壊してきたのではないか。人びとが資本に従属した労働に就けない現実に対して、協同労働があるという世界をしっかりと位置付けることが必要だ。
社会は、社会主義、資本主義、自由主義であるかどうかは別として、働くものが社会の主人公として登場し、労働の自由を私たち自身が獲得していく時代にしていくことができるのか。
センター事業団はこれまで小さな存在だったし、今もそうだが、その歴史が果たしてきた役割は、労働者協同組合法をつくり、第一条にその目的を明瞭に書き込んでくれたことだ。私たちセンター事業団は、その法の目的を実行できる存在になれるかどうかだと思う。その勉強の一つの材料としてこの本を使ってほしい。

▽平井 勝
永戸祐三さんの大学夜間部時代の後輩という人が区職労青年部の役員をしていて、学習会で永戸さんを呼んだこともありました。中西五州さんの後だったと思います。この本は、いつか必ず読みたいです。











▽2025.6.17

❖「一般社団法人日本社会連帯機構」さんが発信:2025年6月5日 facebookで発信)

◆【報告 挨拶】開会挨拶:日本社会連帯機構 永戸祐三代表理事
閉会挨拶:西谷修副理事長(2025年5月22日)



太田政男先生から明快なコメントを頂いたのでご紹介させていただきます。
総合司会の扶蘓文重さん、台本も、打ち合わせもなく個人技で乗り越えてくれてありがとう(笑)
※写真はすべてワーカーズコープ組合員の西山正浩さんが撮ってくれました。
太田先生感想:永戸祐三さんの開会のあいさつと西谷修さんの閉会のあいさつは響き合って問題を提起していた。トランプの言動は世界を揺るがしているが、これは第一次大戦以来続いた100年のパックス・アメリカーナ、世界の憲兵、支配者たるアメリカの終わりであり、世界の構造変化、世界史の分岐点を意味するというのだ。
極端なナショナリズム、偏狭な人種観、独裁志向などトランプの特異な個性のせいだとばかり考えてはいけないということなのだろう。
#西谷修
#永戸祐三
#酒中日記


2025.05.30


2025.05.30

◇労働とは何か?! 労働が資本を雇うとは何か?!


中学生の萌芽期から、全学連運動、事業団運動、協同労働運動という歩みの中で、働く者の自立性、主体性、主人公性を追求してきた永戸祐三。その格闘の軌跡とこれからを語る。

資本主義企業―「雇用労働、従属労働」万能ともいえる社会にあって、労協―「協同労働」という世界を生み出し、法的存在にまで高めてきた私たちの運動は、本当に「地べたからの、労働の原点からの革命」「協同労働革命」ともいえるものであり、「従属労働」の中にいる労働者にも、主体者への道を呼びかける力を持ち、人類存亡の危機をもたらしている「もうけ本位の資本主義体制」を転換する運動にもつながっている。(「はじめに」より)


◎著者
永戸祐三(ながとゆうぞう)
1947年 京都府竹野郡下宇川村袖志で生まれる
1968年 中央大学夜間部法学部入学、69年夜間部学生自治会委員長
1973年 全学連(全日本学生自治会総連合)委員長
1982年 中高年雇用・福祉事業団全国協議会事務局長
1995年 労働者協同組合連合会理事長(2009年2度目)
2012年 日本社会連帯機構代表理事










🔶はじめに 目次










(上をクリックしてPDFでお読みください)



🔶経歴 奥付


❖あとがき

 
   
Amazonで紹介。







新しい時代の新しい働きかた ワーカーズコープ 岩波ブックレットより 『<必要>から始める仕事おこし―「協同労働」の可能性―』 2022年2月4日刊行。
地域や暮らしに必要な仕事は自分たちでつくる! 新しい働き方、「協同労働」を日本の社会へ。
雇われて、言われた仕事をさばくのではなく、一人ひとりが主体的に働き、豊かな地域社会をつくり出す、「協同労働」という働き方が今、身近なものになろうとしています。








2023.01.27






「日本労協新聞」(2023年1月25日号、No.1305)。












△上の写真をクリックして、「日本労協新聞」のHPへ。



東京新聞元旦号トップに「協同労働」
  

  
   (上記写真をクリックして、HPでお読みください)


 <まちかどの民主主義>①協同労働
 民主主義が機能していない、と言われるようになってから久しい。国会では自民党一強が続き、野党は対立軸を示せない。しかし、私たちの周りには、政治家の力を借りずに自分たちの手で民主主義を高めていこうという動きも広がっている。従来の方法に新しい工夫を加え、熟議の末に合意を目指す取り組み。民主主義を取り戻すヒントは、私たちの身近なところにあるのかもしれない。春の統一地方選も視野に、まちかどで見つけた民主主義再生の動きを全7回で伝えていく。





  
       (全文,PDFで読めます)






      ▽参照:初めの一歩は家庭や職場から ボトムアップの民主主義運動を 『人新世の「資本論」』書いた斎藤幸平さんに聞いた(2023年1月1日)
     









▽2022.04.25






「日本労協新聞」(2022年4月25日号、No.1281)。












△上の写真をクリックして、「日本労協新聞」のHPへ。



ブックレットの意義と伝えたかったこと
  
   「日本労協新聞」前編集長 松沢常夫




  
       (全文,PDFで読めます)





「現場を見る」 登場の3人と語り合う
  
   「日本労協新聞」前編集長 松沢常夫




  
       (全文,PDFで読めます)




ブックレットの意義と伝えたかったこと
  
   「日本労協新聞」前編集長 松沢常夫




  
       (全文,PDFで読めます)



▽2022.10.13






「日本労協新聞」(2022年10月15日号、No.1296)。












△上の写真をクリックして、「日本労協新聞」のHPへ。



すごい「反対」受けたけど『みんなで話し合う』という『格闘』


△ 岩波ブックレット「︿必要﹀から始める仕事おこし 『協同労働』の可能性」(労協連編)の登場人物たちと語り合う「読者会」2回目を、日本労協新聞主催で8月31日にオンラインで開きました。コーディネーターはブックレット筆者でもある松沢常夫労協新聞前編集長。
 発言者
 橘髙由美さん(千葉、浦安・明海学童 寄り道カフェ)
 松崎愛さん(北海道・苫小牧ぽっけ地域福祉)
 村崎忍さん(ワーカーズコープ山口)
 岡元かつ子さん(センター事業団相談役、埼玉・深谷、とうふ工房)
 金山ふみさん(福岡・大野城、居場所 ほっとのたね)
 松沢常夫さん(労協新聞前編集長)

   




  
       (全文,PDFで読めます)






▽2022.10.21






「日本労協新聞」(2022年10月25日号、No.1297)。












△上の写真をクリックして、「日本労協新聞」のHPへ。



反対されても「やる」という勇気、どこから
『みんなで話し合う』という『格闘』


△ 岩波ブックレット「︿必要﹀から始める仕事おこし 『協同労働』の可能性」(労協連編)の登場人物たちと語り合う「読者会」2回目を、日本労協新聞主催で8月31日にオンラインで開きました。コーディネーターはブックレット筆者でもある松沢常夫労協新聞前編集長。
 発言者
 橘髙由美さん(千葉、浦安・明海学童 寄り道カフェ)
 松崎愛さん(北海道・苫小牧ぽっけ地域福祉)
 村崎忍さん(ワーカーズコープ山口)
 岡元かつ子さん(センター事業団相談役、埼玉・深谷、とうふ工房)
 金山ふみさん(福岡・大野城、居場所 ほっとのたね)
 松沢常夫さん(労協新聞前編集長)

   




  
       (全文,PDFで読めます)





▽2022.04.25




『協同の発見』第351号(協同総合研究所、2022年2月号)
「社会連帯と協同労働 -みんなのおうちづくりから考える-」。






△上の写真をクリックして、「協同総合研究所」のHPへ。




 今年10月1日に労働者協同組合法(労協法)が施行される。ちょうど40年前(1982年)、新設の東葛病院(千葉県流山市)の総合管理の仕事を請け負ったとき、「中高年雇用・福祉事業団全国協議会直轄事業団」が生まれた。これが、今日の労働者協同組合運動につながる実質的な始まりであった。そこには、「協同労働」も「全組合員経営」も「三つの協同」などの考えもなかった。「雇用労働者」然として働く仲間の中で、「働く自分たちが主人公」と繰り返す中から全てが始まった。
 40年という歴史の中で、この運動を進めた労働者たちが成長・発達し、労働者協同組合の「組合員」となり、主体者として労働を担う「労働者」としての姿をつくりあげた。この労働者の変化がもたらした、さまざまな「労働の成果」の評価として、法制化に至ったのだという思いが強い。
 岩波ブックレット「<必要>から始める仕事おこし 『協同労働』の可能性」が2月に刊行された。日本労働者協同組合連合会編で、私が執筆を担当した。労働者協同組合も、協同労働という働き方も、ほとんどの人が知らないだろうし、とくに、その歴史は知られていないと思う。そこで、ブックレットでは、労協法の意義とともに、とくに、労働者協同組合運動の歴史について、基礎づくりの時期を中心に、きちんと伝えるよう努力した。


   ブックレット誕生の経緯


 最初に、ブックレットが生まれる経緯を簡単に記しておきたい。
 労協法が成立することが確実視されるようになった2020年10月初旬、城南信用金庫の元理事長で日本社会連帯機構副理事長の吉原毅さんが知己の岩波書店編集者、田中宏幸さんと労協連永戸祐三名誉理事、山本幸司副理事長(当時)との懇談の場を設定してくれた。ここで、「はじめに」「歴史」「法律」「現場」「展望」といった構成も含めて、労働者協同組合、協同労働をブックレットにという話がおおよそまとまり、執筆は同席していた松沢が中心に、となった。
 私は、労働者協同組合に発展する「中高年雇用・福祉事業団」を生み出した全日本自由労働組合(全日自労)で、1975年から機関紙「じかたび」の編集に携わり、労協センター事業団が誕生する1987年から労協新聞(当初は「じぎょうだん新聞」)の編集長を務めてきており(2021年の労協連総会で交代)、最適だというのだ。若者向けにわかりやすく、という注文もあり、引き受けはしたが、「はじめに」と「展望」については、永戸さんと労協連古村伸宏理事長が担当する、という流れだった。ところが、永戸さんは「とにかく松沢が全部書き切れ」と言って譲らない。そのまま押し切られてしまった。
 この懇談から2カ月後、2020年12月4日、参議院本会議で労協法が全党・全会派一致で成立した。


  労協法の意義について


 さて、ブックレットで私が伝えたかったポイントについて、いくつか述べておきたい。
 第一は、労協法の意義についてだ。雇用労働万能の社会にあって、協同労働という働き方を法的存在、社会的存在とすることにどのような意味があるのか。
 それを明確に語ったのは、与党協同労働の法制化に関するワーキングチーム座長で、現在、協同労働推進議員連盟共同代表の田村憲久衆議院議員(自民)だ。2019年3月と2020年7月の労協新聞インタビューで田村議員は「これからは地域の問題を地域のみんなで解決していく時代。ただ雇われて働くというのではなく、その事業体をみんなで運営していかなければならない」。「協同労働は理想の働き方」であり、「この法律が社会に広がっていくことによって、社会がどう変わっていくか、とても楽しみ」と、社会の未来を見据えた。
 もう1人は、全市民に向けた「みんなで地域をつくる-労協法研修会」を開いている京都府京丹後市の中山泰市長だ。「労協法は住民を地域の救い手に変えていく。住民が地域の救い手になって、本物の地方創生が動き出す。『持続可能』というより、『持続発展』に挑戦し、真に豊かなまちづくりへのきっかけにしていくことができる」と協同労働推進議員連盟設立総会(2021年4月)のあいさつで語った。
 この2人の言葉を「はじめに」と最後の「第4章」に載せ、私自身は、「はじめに」の最後に「地球環境の破壊で人類の生存そのものが脅かされ、地域は持続可能性の危機に陥り、不安定就労、失業が増大し、日々の仕事も生活もままならない不安が広がる。――誰もが無関心でいられない事態となり、全世界的な変革がテーマとなる中で、(略)労協法は、生存権、基本的人権、民主主義、言論の自由、自治といった、あるべき社会の原理を取り戻す、歴史的な社会変革の道への出発点、飛躍への土台となりうるもの」と書いた。
 ところで、今日の政治状況の中で、議員立法である労協法が全党・全会派一致で成立するという、まさに奇跡的なことが起きた。ここも深めたかったが、最も尽力され、昨年の総選挙を機に引退した桝屋敬悟前衆議院議員(公明)が「〝政治の希望"を示した」と『公明』誌にその思いを記したことに触れることしかできなかった。


  労働者協同組合運動の歴史について


 伝えたかったポイントの第二は、協同労働・労働者協同組合運動の歴史についてだ。ただ、労協連の前身である中高年雇用・福祉事業団全国協議会の結成(1979年)からでも40余年となり、とても網羅することはできない。ブックレットでは、「基礎づくりの時期を中心に」とした。
 その中でも、とくに明確にしたかったのは、労働者協同組合運動がどのようにして生まれたのかについてだ。「全日自労の失業者闘争から」など、間違いとはいえないが、不十分な言い方がよくされている。私はここを、ほぼ次のように整理した。
 「国の制度である失業対策事業に就労する人たちが中心になってつくった全日自労は、失業対策事業の入口が閉められる中で、『失業者に仕事を』とたたかい、自治体から得た仕事の受け皿として『事業団』をつくった。全日自労のリーダーだった中西五洲さんは、事業団を『民主的改革』の立場から位置づけ直し、『労働者協同組合』の方向を示唆した。永戸さんが東葛病院の総合管理の仕事を請け、「全国協議会直轄事業団」(後にセンター事業団)を結成し、この性格、目的を問いながら、労働者協同組合としての実体をつくっていった」
 全日自労の失業者闘争が事業団を生み出したが、中西さんの民主的改革(そこに働く人たちが主体になって、地域に役立つものにつくりかえていく)という発想、思想がなければ、労働者協同組合は生まれなかっただろう。また、永戸さんの「事業団とは何か」という問いと、「とにかく、ある程度の実体をつくらなければ」という構えでの仕事拡大と「できる限り金を残す」「無い袖は振れない」という取り組みがなければ、やはり、「事業団」のままで消えていただろう。
 関連して明確にしておきたかったのは、労働者協同組合運動は、ヨーロッパなどの経験から懸命に学びはしたが、決して真似ではなかった、ということだ。少なくとも永戸さんは、イタリアなどの先進例を言われても、「だから何なの?」という気持ちでおり、全日自労(全体ではないが)などからの「労働者協同組合つぶし」ともいえるやり方に抗しながら、労働者協同組合を自主的につくりあげていった。そして、「組合員が主人公」となる実践を追求し、実践を反映した「労働者協同組合における事業」「全組合員経営」などの定義も行っていった。


  「協同労働」の概念について


 もう一つ、こだわったのは、「協同労働」の概念についてだ。永戸さんの問いは、「事業団とは」から「労働者協同組合の中にある『労働』とは何か。何と呼べばいいのか」に向かい、協同総研専務だった菅野正純さんの「協同労働としか言いようがない」という返答から、この言葉が使われるようになるが、捉え方はいろいろだ。
 菅野さんは労協連理事長を務めていた2002年の「原則改定」で、自身の起草により、協同労働をこう定義した。「働く人どうしが協同し、利用する人と協同し、地域に協同を広げる労働」。ただ、「永戸さんは『共通の目標に向かって力を寄せ合う働き方』でいいではないか、とつぶやいていた」ということも紹介した。私自身は、「主体者として、協同・連帯して働く」という「協同労働の協同組合宣言」(2015年、私が起草)での「定義」以上のものはまだ見いだせていない。
 2002年原則は、「協同労働の協同組合」について、働く人々・市民が「出資・経営・労働」を担う協同組合であると定義した。ワーキングチームでは、「出資・労働・経営の三位一体」という捉え方では、そこで働く者は経営者となり、労働法の保護から外れてしまうと懸念した衆議院法制局が、「経営」を「共益権の行使を通じての経営への参画(=意見反映)」と捉え直すことで、労働法が適用される、としてくれた。法制局第五部・奥克彦部長(当時)の知恵であった。法制局は、さらに、「出資原則、意見反映原則、従事原則」の三つの原則を「基本原理」と位置づけてくれた。
 「協同労働」については、現場の実践の章で取り上げた仲間がどう言っているかも意識的に紹介した。「みんなで話し合っている。それ自体が協同労働」(深谷・岡元かつ子さん)、「人として生きる、を問い続ける労働」(苫小牧、現在東京東部・佐々木あゆみさん)、「協同労働は生きづらさをエネルギーに変えられる。日本社会は生きづらさが蔓延しているから、可能性は無限大です!」(苫小牧・松崎愛さん)、「凸凹をみんなでカバーしながら、ごちゃまぜな感じでやっている。それが協同」(大槌・東梅麻奈美さん)。そして、旭川・今井一貴さんは「失敗を恐れず、自分自身や地域の困りごとの解決に最大限挑戦しよう」という趣旨の「協同労働宣言」を書き、仲間に訴え続けた。
 これらは、全組合員経営と、社会連帯委員会(機構)で地域に出ていく中で深めていった確信でもあった。ブックレットでは、上記の人たちも含めて、協同労働に出会い、協同労働の真髄をつかんで、「人生の主人公」として歩み始めた人たちのことを、わずかだが、紹介した。


  最後に、何点か


 ブックレットのタイトルは、「協同労働」をメインにと考えていたが、良い案が浮かばず、岩波書店が決めた。
 「若い人たちに」という注文に応えるには、若い人たちの思いを知らなければ。そう考えて、いろいろ当たっている中で出会ったのが、『協同の発見』誌での埼玉大学・松村実結さんの話だった。「つらいだけではない、働きがいを大事にできる働き方があると知った」という松村さんは、協同労働の特徴を「仲間がいる」「地域とつながる」「新たな職場をつくり出す」こととし、これらを生み出すのは「無関心ではいられないことではないか」というのだ。見事なまでの分析にうれしくなり、「はじめに」で紹介させてもらった。
 どう書いたらいいのか、一番迷ったのは、第4章「日本社会を足元から変える」だ。結局、永戸さんらがいろいろな場面で話していることを整理したかたちになったが、地域、自治体、協同組合、企業、そして労働がどのように変わっていくかを見通した。「協同労働、労協法万能論」に陥っているという批判を受けるかもしれないが、そう思ってもらえるくらいに、協同労働、労協法を位置づけたい。そんな思いもあり、 この言葉でブックレットを締めくくった。
 「歴史は いま 真実に至り 新たな歴史に進む」



▽2022.02.25

 




 新しい働き方、「協同労働」とは? 



日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会(以下、ワーカーズコープ連合会)は、2022年10月1日の労働者協同組合法(以下、労協法)施行を目前に控え、岩波ブックレットより、『〈必要〉から始める仕事おこし 「協同労働」の可能性』を2月4日に刊行しました。労協法の施行により、雇われて、言われた仕事をさばくのではなく、働く一人ひとりが主体者となり、お互いの意見を尊重し合いながら、地域社会が必要としている仕事をおこす、「協同労働」という働き方が身近なものになります。

元々は戦後の中高年失業者問題への取り組みから始まったワーカーズコープ連合会。それがどのように「協同労働」という新しい働き方を生み出すことに至ったのか?その経緯を紐解きながら、その実践の中から生まれた労協法の意義と必然性を詳述します。協同労働の具体的な実践事例も満載です。現在のコロナ禍による失業問題や、エッセンシャルワークの重要性が再認識される今の世の中に一石を投じ、改めて自分らしくはたらくこと・生きることの意味を問う一冊です。

【書誌情報】
書名:<必要>から始める仕事おこし ―「協同労働」の可能性―
著書:日本労働者協同組合連合会 編
体裁:A5判・並製・88頁
定価:682円
ISBN-13:9784002710594
発行日:2022年2月4日、A5判・並製・88頁

【目次】
はじめに
第1章 「協同労働」はどのように生み出されたのか
第2章 「労働者協同組合法」がもたらすもの
第3章 「協同労働」の現場を見るー豊かな実践から
第4章 日本社会を足元から変える

日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 団体概要

設立 1979年9月
代表 理事長 古村伸宏
本部所在地 東京都豊島区東池袋1丁目44-3 池袋ISPタマビル7階
事業内容 労働者協同組合の会員に関する代表機能、情報交流、事業支援、人材育成等
ホームページ https://jwcu.coop/


本件に関する報道関係からのお問い合わせ先
日本労働者協同組合(ワースコープ)連合会 広報担当 :小林・岡安・田村
TEL : 03-6907-8040
E-mail : jwcu-pr@roukyou.gr.jp







*労働者協同組合法の実現を果たしました。
 ◇全政党の共同提案で、2020年末の国会で「労働者協同組合法」が成立した。編集子が1980年代から追いかけてきたテーマの一つだが、当初は「それは無理かも」知れないと思っていたのも事実だ。
しかし「労働者協同組合の実現」に奔走しながら泉下に入った著者の方々の思いも込めて、私がかかわった範囲で以下のようにまとめてみた。


▽労働者協同組合法
第一条 この法律は、各人が生活との調和を保ちつつその意欲及び能力に応じて就労する機会が必ずしも十分に確保されていない現状等を踏まえ、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、及び組合員自らが事業に従事することを基本原理とする組織に関し、設立、管理その他必要な事項を定めること等により、多様な就労の機会を創出することを促進するとともに、当該組織を通じて地域における多様な需要に応じた事業が行われることを促進し、もって持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的とする。

◇厚生労働省のサイト案内 労働者協同組合法







▽2021.08.18
   



▽2021.08.18
 




▽2021.08.19
▽以下のPDF復刻(橙色部分をクリックして)は、「日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会」の了承をいただき、急遽、UPさせていただきます。是非お読みください。
 『みんなで歩んだよい仕事・協同労働への道、そしてその先へ ワーカーズコープ三五年の軌跡』(日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会、2017年6月15日 A4判 286p)


目 次

◆グラビア版 「写真と労協新聞で綴る ワーカーズコープ三五年の軌跡」

発刊にあたって
 日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 理事長 永戸 祐三

発刊によせて――メッセージ
 国際協同組合同盟 (ICA)会長 モニク・ルルー
 産業労働者・熟練工業者・サービス生産者協同組合国際機構(CICOPA) 事務局長 ブルーノ・ローラン 
 国際労働機関(ILO)駐日事務所 代表 田口晶子 
 日本協同組合連絡協議会 (JJC) 委員長 奥野長衛 

第一章 ワーカーズコープの体験的歴史と思想 永戸祐三(編集・松沢常夫)

 第一節 事業団時代
 第二節 労働者協同組合時代
 
第三節 協同労働の協同組合時代

第二章 運動の歴史――分野・課題別

 第一節 全国よい仕事研究交流集会の歴史 
 第二節 全国ケアワーカー集会と地域福祉事業所の発展
 第三節 全国協同集会の歴史と可能性
 第四節 「協同労働の協同組合」法制化運動の歴史
 第五節 国際活動の歴史
 第六節 「協同労働の協同組合」原則の確立と原則改定の歴史
 第七節 高齢者協同組合運動の歴史
 第八節 協同総合研究所の歴史
 第九節 日本社会連帯機構の歴史
 第一〇節 労働者協同組合の経営・財務からみた歴史

第三章 加盟組織(略)

◆第四章 私と事業団・労働者協同組合運動

 浦沢  栄「反骨精神で生きてきたが、いろいろな人にお世話になった」
 小津 房生「私の人生『波乱万丈』」 
 岡元かつ子「協同労働と仕事おこし」
 古谷 直道「私のワーカーズコープへの思い入れ」
 松沢 常夫「仲間の奮闘、誇りに突き動かされて-新聞三〇年」

第五章 資料料編(略)


◆編集後記 奥付

◇【編集後記】より

 労協連三五年史の編集発行を委託された編纂委員会は二〇一六年一月二〇日の第一回編纂委員会より編集作業を開始し、ここに発刊することができました。
 三五年史を編纂・発行した目的は、以下の通りです。
(一)ワーカーズコープの運動が果たして二一世紀の社会運動の推進・発展の原動力となり得るのか。
一九七〇年代の事業団運動から出発して、労働者協同組合、そして二一世紀に協同労働の協同組合へと変化・発展を遂げてきたワーカーズコープ運動の三五年余の歴史を時代の流れと共に総括すること。
(二)運動・事業に携わってきた関係者が元気なうちにこれまでの歴史を語り継いで、後世に残すこと。
(三)三五年余にわたる経営路線、運動・事業路線の転換とその時々の意義を整理し、次世代リーダーが今後の協同労働連動の発展への展望・課題を学ぶことのできる内容とすること。
 私たちは「働く人々や市民がみんなで出資し、民主的に経営し、責任を分かち合って人と地域に役立つ仕事を起こす『協同労働の協同組合』」として、よい仕事」を高め、働く者「一人ひとりの成長と発達」を追求するーこの「協同労働の協同組合」という考えに到達するまでに、前史的な取組みを含めて、三五年余の歴史を要しました。そして今日、私たちは、これまでの運動事業の歴史を踏まえ、協同労働運動の「全面的発展」へ向けて、さらに奮闘していく決意を新たにしました。
 協同労働の協同組合が法制化される時代に、この三五年史が、協同労働運動のさらなる発展と飛躍、そして研究などに役立つことを期待します。
 労協連の三五年以上にわたる運動・事業にご支援・ご協力いただきました各界の皆様に感謝いたします。

労協連三五年史編纂委員会
座 長 永戸祐三(労協連理事長)
副座長 松澤常夫(労協新聞編集長)
    田嶋康利(労協連事務局長)
委 員 青木 健
        (労協連副理事長、労協ながの理事長)
    奥  治(労協連理事)
    小林裕子(労協連理事)
    竹森 鋼(労協連常任理事)
    田中鉄郎(労協連副理事長、北海道労協常任理事)
    藤田 徹(労協連副理事長)
    村崎 忍(ワーカーズコープ山口理事)
    山田英夫(労協連監事)
事務局 中野 理(労協連国際部主任)
    友岡有希(労協連国際部)

執筆者一覧

第一章 永戸祐三(労協連理事長)
  編集 松澤常夫(労協新聞編集長)
    (初出‥日本労協新聞第二〇一六年一○月一五日号~二〇一七年六月一五日号)
第二章
 第一節 藤田 徹(労協連副理事長)
 第二節 田中羊子(労協連専務理事)
 第三節 古村伸宏(労協連専務理事)
 第四節 島村 博(労協連副理事長)
 第五節 中野 理(労協連国際部主任)
 第六節 田嶋康利(労協連事務局長)
 第七節 坂林哲雄(労協連副理事長)
 第八節 相良孝雄(協同総合研究所事務局長)
 第九節 藤田 徹(労協連副理事長)
 第一○節田原一正(労協連常任理事)、山田英夫(労協連監事)、小林勲(センター事業団常務理事)
       (肩書きは三五年史発刊時)









▽お悔やみと動画の感想のメッセージ(偲ぶ会などは、今後、日程などは発表された段階で発信します)。

2025.08.14
「佐藤遥さん」(X(旧twitter)での発信)
(2025年7月31日)




7月31日
【『永戸祐三』さんは、2025年7月16日に亡くなられました。謹んでお悔み申し上げます。】元日本労働者協同組合連合会理事長、日本社会連帯機構代表理事で、労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団を立ち上げた中心メンバー。永戸さんの破天荒で愉快な半生記をどうぞ。





2025.08.14
「海苔王さん」(X(旧twitter)での発信
(2025年8月1日)


   
拙い絵ですが故人を偲ぶ一端となってくれれば幸いです




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永戸祐三のページ

 
  Yuuzou Nagato
 
▽埼玉県越谷市在住


[略歴] 永戸祐三(ながと ゆうぞう)
1947年8月23日 京都府竹野郡下宇川村袖志(現在、京丹後市丹後町袖志)で生まれる。
1954年4月 下宇川小学校入学。
1960年4月 丹後町立下宇川中学入学、憲法の全文を覚える。勧誘された野球部を断念、音楽部入部、「海の日」に三人で“ストライキ”、二年で生徒会長。
1963年4月 京都府峰山高校入学、下宿生活(休日は農作業)。二年時、「生徒諸費」値上げ、一括払い強制に反対し、生徒総会、ストライキ一歩手前。
1966年 日動火災海上保険会長から養子の話。
1968年 中央大学夜間部法学部入学。自治委員、法学部全体中執、12月「常置委員会」撤廃闘争で全学ストライキ。
1972年 全学連(全日本学生自治会連合)中央執行委員、7月全学連副委員、73年3月全学連委員長代行、7月全学連委員長、11月日本共産党第12回大会で挨拶。74年7月全学連委員長退任。
1975年4月 稔理府労働組合連合会書記。
1977年1月 全日本自由労働組合本部書記。1981年10月全日本自由労働組合中央執行委員。
1982年3月 中高年雇用・福祉事業団全国協議会事務局長。
1987年12月 中高年雇用・福祉事業団(労働者協同組合)全国連合会センター事業団専務。
1995年5月 日本労働者協同組合連合会理事長(01年5月まで)。
2009年6月 日本労働者協同組合連合会理事長、同センター事業団理事長(兼務)。
2012年12月 日本社会連帯機構代表理事(現在に至る)。
2017年6月 日本労働者協同組合連合会理事長退任。名誉理事、労働者協同組合センター事業団特別相談役。


(未編集)





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編集人:飯島信吾
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UP 2025年05月30日 
更新 2025年06月05日
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更新 2025年08月14日