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- 2021年09月16日
- 「白鳥事件」冤罪説を超える3冊の本――渡部 富哉、後藤篤志、大石進の尽力。 『白鳥事件 偽りの冤罪』(渡部富哉著、 同時代社、2012年12月28日)
『亡命者: 白鳥警部射殺事件の闇』(後藤篤志著、筑摩書房、2013年9月9日)
『私記 白鳥事件』(大石進著、日本評論社、2014年11月12日)
- 2018年11月19日 +9月16日
- インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実――HBCラジオ開局60周年記念をUP。インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【1/5】
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【2/5】
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【3/5】
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【4/5――不明】
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【5/5】
- 2014年3月20日
- 2012年10月27日「白鳥事件を考える集い」。今西――「白鳥事件とは何か」、大石 進「戦後政治裁判のなかの白鳥事件――個人的体験を中心として」、白鳥事件資料抄録。
- 2014年3月15日
- シンポジウム・歴史としての白鳥事件。今西一、河野民雄、大石進、小樽商科大・商学研究、2013年12月25日、64(2/3)、3-95(PDF版UP)。「 歴史の再審のために真実の究明を――河野民雄」をUP
- 2014年3月15日
- 「北大イールズ闘争・白鳥事件などの研究」をUP。
- 2014年3月15日
- 「戦後学生運動の歴史――その研究」をUP。
◇白鳥事件の研究
▽2021.09.16更新
『白鳥事件 偽りの冤罪』(渡部富哉著、 同時代社、2012年12月28日)
約3万頁にのぼる裁判ドキュメントから白鳥事件=冤罪説を徹底的に批判!「不都合な真実」によって消された者たちに捧げる著者渾身のレクイエム。
▽1930年、東京に生まれる。1946年に郵政省東京貯金局に就職。1950年、日本共産党に入党、同年11月、レッドパージで職を追われる。翌1951年には労働組合書記を経て、党の非公然活動に入る。六全協後、玉掛工から旋盤工となり鶴見船渠に勤務し、労働組合を結成、60年安保闘争を闘う。現在、「徳田球一記念の会」理事、「社会運動資料センター」代表として活躍中。趣味は冬山登山・囲碁・茸採集。
◆同時代社のHPで紹介――反響続々!『白鳥事件 偽りの冤罪』に寄せられた読者の書評
『白鳥事件 偽りの冤罪』刊行後、読者より熱いご感想・書評が届いています。
ここにその一部をご紹介します。
『亡命者: 白鳥警部射殺事件の闇』(後藤篤志著、筑摩書房、2013年9月9日)
朝鮮戦争さなかの1952年冬、札幌で警察官がピストルで射殺された。白鳥事件の発生である。殺された白鳥一雄警部は共産党弾圧に辣腕をふるっていた。事件は、当時分裂し武装闘争路線を突っ走っていた共産党員の犯行とされた。戦争の傷跡が生々しい時代に革命に希望を見出した若者たちは占領軍や警察に実力で戦いを挑んでいた―。実行犯とされた若者たちは中国へと逃れ幾人かはその地で生涯を終えた。公安事件にありがちな強引な捜査には批判が多く証拠の捏造さえ疑われ、首謀者とされ長期刑に服した者は冤罪を訴え続けた。自らが信じた正義に殉じた人々のその後の姿と事件の真相へ迫る力作ノンフィクション!
この本の目次
第1章 北の街のミステリー
第2章 占領時代の青春
第3章 白鳥事件前夜
第4章 迷走
第5章 獄中闘争
第6章 潜伏
第7章 疑惑の弾丸
第8章 けもの道
第9章 男たちの晩年
最終章 革命に生きた男
▽1948年北海道紋別市生まれ。元北海道放送記者。北海道庁爆破事件、大韓航空機撃墜事件などを取材。北方海域のレポ船の暗躍をスクープしたドキュメント「黒い海図」で放送文化基金賞。夕張炭鉱事故と地域崩壊を長期間追った「地底の葬列」で芸術祭大賞など社会派ドキュメンタリー作品で多くの受賞歴。その後、編集長、報道局長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
▽書評:「弁護士会の読書」、2015年2月20日「亡命者、白鳥警部射殺事件の闇」
『私記 白鳥事件』(大石進著、日本評論社、2014年11月12日)
札幌の夜の雪道、公安警察官が射殺された―事件の襞に分け入り時代を読み、実証を重ね真相を糾し鎮魂を祈る。白鳥事件の紙の碑。
▽浙江大学亞法研究中心名誉教授、三鷹事件再審を支援する会代表世話人。1935年東京生れ。『法律時報』編集長等を経て1980年〜2008年株式会社日本評論社社長・会長
◆目次
序 章 事件を素描する
第一部 私史
第一章 中核自衛隊回想
第二章 四つの記憶
対談1 白鳥事件前後 辛昌錫氏に聞く
第二部 天誅ビラをめぐって
第三章 「見よ天誅遂に下る!」
第四章 活版印刷技術からの検証
対談2 昭和二〇年代活版印刷業における経営と技術 西村正彦氏に聞く
第三部 裁判・裁判官・裁判所
第五章 村上國治有罪判決への疑問
第六章 最高裁事務総局と三人の下級審裁判官
第七章 白鳥決定への途 岸盛一と團藤重光
第四部 現代史のなかで
第八章 それぞれの不幸
第九章 階級闘争としての白鳥事件
あとがき
▽書評:「弁護士会の読書」、2015年2月13日「私記 白鳥事件」
▽2018.11.19更新
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実 ―HBCラジオ開局60周年記念
情
白鳥事件も北海道で放送された番組がYouTubeでアップされていました。(「けいこの広場:緯度の違いを感じますね 投稿者:みやざき 投稿日:2014年
3月 9日(日)11時12分22秒 )
「インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実」 HBCラジオ開局60周年記念
◆ニュースを聞くためには、下をクリックしてください。
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【1/5】
https://www.youtube.com/watch?v=w6nf-zhYcr0
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【2/5】
https://www.youtube.com/watch?v=yBYOjPz5va0
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【3/5】
2012/02/15
https://www.youtube.com/watch?v=pVwESHsPnBk
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【4/5】(不明)
インターが聴こえない〜白鳥事件60年目の真実【5/5】
https://www.youtube.com/watch?v=J_9fgkO3RKo
「けいこの広場」より 投稿日:2012年11月 6日(火)03時08分44秒
報告が遅くなりましたが、10月27日の「白鳥事件を考える集い」、主催者の思惑をはるかに超える参加者が集まり、大盛況でした。60人規模の会場を用意したのですが、報道関係者を含めて100人を超える方が押しかけ、他の教室から椅子を調達したり、資料を増刷りしたりで、テンヤワンヤでした。
この投稿でその模様を詳しくお伝えするには限界があります。
いずれ、何らかの形でインターネット上に掲載することは決まっております。また、活字にする企画も考慮中です。
とはいえ、すぐにでも集会の内容を知りたい、という方には、以下の資料セットをお送りします。メール、葉書・手紙、電話・FAX、などでご請求ください。
【資料セット内容】
・集会で配布した資料(各講演のレジュメ、事件関連の新聞記事など)
・大石進さんの講演全文
・高安知彦さんへのインタビュー(小樽商大紀要「白鳥事件と北大」の抜刷り)
集会の模様は、当地の新聞報道で大かなり大きく取り上げられました。『北海道新聞』『毎日新聞』の10/28付朝刊ですが、いずれも北海道版での掲載なので、道外の方の便宜のために、下に写真を貼り付けておきます。写真をクリックしていただけると、拡大版が表示されます。
また、ネットで『毎日新聞』の記事はテキストのみですが、閲覧することができます。下記のURLをクリックしてご覧ください。(2014.03.20現在、欠落中)
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20121028ddr041040002000c.html
集会では、4人の方の講演と若干の質疑応答がなされました。
講演は、
(1)今西――「白鳥事件とは何か」 (PDF版)
(2)河野民雄「白鳥事件と今後の研究課題」 (PDF版未up)
(3)高安知彦「白鳥事件を顧みて」 (PDF版未up)
(4)大石 進「戦後政治裁判のなかの白鳥事件――個人的体験を中心として」 (PDF版)
今西さんと河野さんは、白鳥事件についてわかりやすく解説するとともに、事件発生60年という時代環境の変化が白鳥事件研究にどのような影響を与えているのかについても、解説されました。
高安さんの発言は、公の場では始めてであり、会場およびマスコミ関係者の注目を引いたようです。翌日の新聞記事は、ほぼ高安講演一色でした。
『北海道新聞』の見出し 「『つらい思いさせた』 警部尾行の高安さん講演」。
『毎日新聞』の見出し 「有罪の元共産党員『幼稚な考えだった』」。
圧巻は大石進さんのお話でした。目玉であった高安講演が終わった直後の登壇だったので、当初は会場全体がやや弛緩状態に支配され雑談なども多かったのですが、大石さんの話が進むにつれて、会場が緊張に包まれていくのが、司会者のわたしにもはっきりと見て取れました。
お一人、集会の初めからブツブツ抗議らしき言葉を発していた方がいらっしゃったのですが、(後で、その方は白鳥事件対策協議会の創設メンバーの一員だとわかりました)、その方も含めて会場がシーンと静まり、最後は皆、息をのんで大石さんの話に聞き入っていました。大石さんが講演を終えて降壇された時、期せずして大きな拍手が沸き起こりました。
大石さんの講演については、次回の投稿であらためて要約紹介します。
「集い」のあと、北大近くのジンギスカン居酒屋「義経」で懇親会です。ジャーナリスト会議幹事の林さん(早大商学部出身で、朝日の元記者。同世代)、元HBCディレクターの皆藤健さん(早大露文出身、五木寛之と同期)と親しくなりました。
「集い」の反響は今も続いています。新聞を読んだり、あるいは口コミからか、資料送付の依頼や問い合わせが、その後もあります。
なにより、白鳥事件について、あらためて関心が寄せられ、語られるようになったことが最大の変化です。
『朝日新聞』では、「北の文化」というコラムで白鳥事件を取り上げることになり、わたしに原稿依頼がきました。『毎日新聞』では、高安講演を連載ものにする企画が検討中、とのことです。いずれも、北海道版でではありますが。
出版物では、4月の東京での研究集会の中心になり、独自の角度から白鳥事件に接近している渡部富弥さんの著作が、同時代社から年内に発刊されることになるようです。当事者の高安さんや川口孝夫さんが寄稿し、斉藤孝さんが纏める著作も近々発刊とのことです。白取祐司・北大教授による刑事訴訟法の観点からの事件と裁判へのアプローチ、またわたしたちの今回の集会の記録なども考えると、来春はちょっとした白鳥事件関連の「出版ブーム」になるかもしれません。
語りにも変化が出てきています。わたしとけいこさん、今西さんは、この春から当年88歳になる共産党北海道委員会の元幹部の方から聞き取りを続けています。その方、「集い」にも参加されたのですが、その感想など伺いに早速けいこさんが一昨日訪問したところ、また重要な証言がありました。 要点は、
白対協の運動を考えたのは実はわたしだ。共産党中央の見解は「分裂した一方の側がやったことで、関知しない」ということであったが、現地の北海道では村上国冶を見殺しにはできない。そこで、「白鳥事件に関する裁判を支援する」ということで、白鳥事件対策協議会(白対協)を立ち上げた。……松川事件の裁判運動の進展のなかで、白鳥事件にも関心が集まり、共産党中央にもようやく「気運」が出てきて、全国白対協の結成となった。
白鳥事件裁判運動の初発の経緯が明らかにされた貴重な証言です。
どうやら、タブーへの挑戦は実を結んだようです。
イールズ闘争60周年は顕彰 commemoration の側面を強調したのですが、白鳥事件60周年は検証 verification が主テーマです。顕彰と検証の間を行きつ戻りつしながら、わたし自身の歴史認識をまな板に載せるつもりです。
(クリックしてください。拡大します)
▽白鳥事件資料抄録 (PDF版)
【目次】
1 赤ランプ事件の報道記事(『北海道新聞』1951年12月21日付夕刊)
2 脅迫状! 投石事件の報道記事(『北海道新聞』1952年1月9日付夕刊)
3 「対警宣言」全文(1952年1月上旬。高安被告の一審判決より)
4 白鳥事件の最初の報道記事(『北海道新聞』1952年1月22日付朝刊)
5 「天誅ビラ」報道記事(『北海道新聞』1952年1月24日付夕刊)
6 二つの「天誅ビラ」
A 「降る」ビラ(道立図書館所蔵)
B 「下る」ビラ(警察庁警備局『戦後左翼主要事件回想』より)
7 白鳥事件に対する『道新』の初社説(『北海道新聞』1952年1月26日付朝刊)
8 日本共産党の「軍事方針」の一部
A 六全協決議に基く札幌委員会の報告と自己批判(追平雍嘉『白鳥事件』日本週報社、1959年)
B 四全協決定より(日本共産党『平和・民主・独立文献 第1集』駿台社、1953年)
9 大通拘置所の村上国冶氏からS氏に宛てたメッセージ(1963年)
10 中国亡命の鶴田・佐藤博・宍戸各氏の消息記事(『北海道新聞』1997年6月8日付朝刊、2002年1月21日付朝刊)
11 川口孝夫氏の評言記事(『北海道新聞』1998年10月29日付朝刊)
12 『道新』特集「白鳥事件は今 発生から60年 上・中・下」(『北海道新開』2012年2月28日〜3月1日付朝刊)
2013年12月25日、64(2/3)、3-95(PDF版UP)
河野民雄「白鳥事件を考える札幌集会」の報告 (PDF版)
河野民雄「歴史の再審のために真実の究明を」、『労働運動研究』復刊第33号(2012年12月)(未UP)
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