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産直運動の推進のために。

○○○○○○○○○○○○○○○小越洋之助のページ

「下郷農協のご案内」のページへ、ようこそ。

information新着情報


2023年07月20日
『新下郷農協物語』『よどがわの生協運動』(シーアンドシー出版、1996年7月、1992年4月)
2022年10月28日
「大分合同新聞」・「しんぶん赤旗」で紹介・書評!(1996年7月、10月)
2022年10月28日
第18回産直懇談会に奥組合長が参加(左は山田達夫理事長。1996年夏?、大阪よどがわ市民生協)
2022年02月20日
日本で一番小さな「農協」ここにあり――『新下郷農協物語』(奥登・矢吹紀人共著、シーアンドシー出版、1996年5月30日 第1刷発行)
2022年02月20日
『新下郷農協物語』の目次一覧(奥登・矢吹紀人共著、シーアンドシー出版、1996年5月30日 第1刷発行)奥登 略歴
2022年02月20日
奥登 歴史を尋ねる農民群像――はじめに/奥登 第二部 下郷農協からのメッセージ/奥登 あとがき
2022年02月20日
『PROSUME』(プロシュームを編集・制作(労働旬報社、1988年7月発行)――土づくり・人づくり・地域づくりの産直運動●大分県・下郷農協 二宮厚美――◇〔B5判、50ページ、大阪よどがわ市民生協発行・労働旬報社編、1988年7月30日発行〕

  
◆以下、ご自分のPCを「125%」に拡大して、読むことをお勧めします。

 






本ページは、編集子が当時、「現代社会を考えるシリーズ」と銘打った本づくりを行っていた時代に編集した『生活と地域をつくりかえる―願いわけ集団づくり』(二宮厚美著、1985年5月)、『暮らしと女と街づくり―協同のネットワーク』(今崎暁巳著、二宮厚美・序、1986年1月)、『生協の挑戦―協同で生活文化を創る』(大島茂男著、1986年2月)、『協同組合で働くこと』(労働旬報社、1987年5月30日、芝田進午編 西村一郎・永戸祐三・富沢賢治他)、『生協運動の新時代』(山田 達夫・二宮厚美編、1988年11月)の編集・企画の中で出会った「大阪よどがわ市民生協の柴田光郎専務」の要請で編集し始めた、「生協・産直」の役割と「都市と農村を結ぶツール」としての生活文化情報誌の発行を契機にして、農村巡りをして取材・企画した成果です。





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2023.07.20
『新下郷農協物語』
(PDF版)




◇シーアンドシー出版、1996年5月30日 第1刷発行


歴史を尋ねる農民群像――はしがき
 
住専問題、新食糧法の実施といま農協の存在そのものへの国民的関心が強
まっている今日、『新下郷農協物語』を出版できました。
 発売以来、『日本農業新聞』での広告などで、大反響を呼んでおります。
 ある評者は「山村を活性化させた農協の奇跡」(韮沢忠雄)と位置づけ、「生産者のロマンとしていきいきと描き」出されており、「21世紀にむけてのわれわれのすすむべき道を示唆してくれた」(柴田光郎・よどがわ市民生協副理事長)と評しております。
 一方、これまで農業には縁遠い存在としてのマスコミ関係者からも、「産直をやればこんなに元気な村ができるのか」(ある新聞記者)、「農協にもこんな所がある」(『日経産業新聞』)、「ビジネスマンの管理職にも読んで欲しい」(月刊『スーパービジネスマン』)と、口コミで広がっております。
 100件を超える、電話注文の声からは、「いままで有機農業を取り入れ、苦労してきたが、下郷農協のような農協があるんですね」「農協職員の仕事は何なのか、分からなくなっているので読みたい」「生協に生産物を納入しているが、いま生協はおかしくなっているのではないか。下郷農協はどのように考えているのか」など、日本全国から直接、声がはねかえってきています。
『新下郷農協物語』は、耶馬渓の奥に生きる百姓とその苦闘をつづった本です。戦後、50年、組合員を主人公として農協づくりをつづけ、500名近い農協組合員、100名の職員、四里四方(1万人以上)の都市消費者を組織し、最近では牛乳加工工場を新設した農協の姿を描いております。
 下郷農協の奥名誉組合長は、「産直の未来は職員と消費者の未来にかかわっている」とこれからの課題をも提起しております。




▽2023.07.20
『『よどがわの生協運動』』




◇――1000班の組合員に聞きました』(山田達夫・矢吹紀人・柴田光郎著、A5判、シーアンドシー企画、1992年4月)



 先行して出版した『よどがわの生協運動』は、この奥名誉組合長の呼びかけに、直接応えた出版物ではないのですが、大阪よどがわ市民生協の成り立ちから、今日までの到達点をふり返り、当面する諸課題を提起しております。
 「よどがわ市民生協」は、20年前、当時、「生協不毛の地」といわれた大阪・北摂の地で、「組合員が主人公として運営できる市民生協をつくりたい」と願った主婦と労働運動出身の若き活動家が飛び込んでつくり出したユニークな「市民生協」です。
 どこからも・だれからも支援を受けず、4人の専従者から出発し、苦闘しながらも今日までの発展・歩みを率直に語ってくれています。
 産直を重視し、「日本の食糧は日本の大地から」を実践する全国でも希少な「生協」として、生産者の間では、その信頼を深めていますが、よどがわ生協の「商品政策」は「輸入肉をなぜ扱ってはいけないのか」、その真髄を訴えております。
 また、「地域になくてはならない生協」、「戦争に反対する生協」、「班を中心に、組合員が主人公の生協づくり」など、これまでの実践をとおして、市民生協としての役割を強調しています。
 そのうえで、「生協運動は何をする運動なのか」「地域とどのような関係なのか」、「生協幹部の自己刷新は、どこがキーポイントになっているのか」など、生協運動における専従者の重要な課題についても大胆に提起しています。
 組合員・専従職員のみならず生協にかかわる生産者・関係者には、ぜひ読んで欲しい本です。
 『新下郷農協物語』(奥 登・矢吹紀人 共著、定価1500円)
 『よどがわの生協運動』(柴田光郎・永松良樹 共著、定価1030円) シーアンドシー出版 飯島  信吾
▽当時出版された以下の本のなかで、みずからの使命として「協同組合の基本的価値とはなにか――よどがわ市民生協が大切にしてきたこと」(PDF版)

   
   




2022.10.28
「大分合同新聞」(1996年10月6日)
(PDF版)

















「しんぶん赤旗」(1996年7月29日)
(PDF版)



























▽2022.10.28
⇔第18回産直懇談会にに奥組合長が参加
(左は山田達夫理事長。1996年夏?、大坂よどがわ市民生協にて)







   
   




▽2022.02.20
『新下郷農協物語』
(PDF版)




◇シーアンドシー出版、1996年5月30日 第1刷発行


歴史を尋ねる農民群像――はしがき
 
 日本の歴史は稲作農耕文化とよく言われるが、それ以前、南から焼畑雑穀イモ栽培と北からの雑穀ムギ栽培(狩猟半栽培)があったのではないか。
 弥生稲作文化が或る日突然生まれたわけではないだろう。我が故郷はどんな歴史を背負っているのだろうか。食糧生産には多くの苦労がかかる山里である。山と焼畑、野原、畑、田園、それがひとつになって力を出す所、いや出させた所。そして、民族の最も古い歴史を背負っている所ではないか。興亡衰勢、約二〇〇〇年の歴史の中で稲作、米の文化は歴史の背骨である。
 日本の山野に限りなく食という尊い宝をつくり出す。神への祈りはそこから始まった。五穀豊穣を限りなく祈り続けた。明治以降、鉄工業が躍り出て食を培う人々の群を粗末に見る傾向が生まれた。大きな間違いを犯している。
 いずれの国も健康な食を満たすことをまず国是としている。日本が一番工主農従、農を軽々しく考えている。自給率をみても先進国などと言えるものではない。スイスの三分の一、年中水の中で暮す国と同じくらいの自給率でしかない。許されることではない。作況指数七七で国中大混乱、備蓄はゼロに等しい。
 食糧は安い所から買えばよい、災害が起きたらどうする。安くては売らないと言えばどうする。国民を干乾しにするつもりか。まず食糧の不安のないように自給率を高め、さらに発展途上国に援助をするくらいの内容をもつべきではないか。他所から米を輸入して減反せよ、とは全く道理が通らぬ。
 世界的な食糧不足はもうそこまできている。米は日本の宝として二〇〇〇年の歴史を持つ。夢おろそかなものではない。
 私の家は祖父に子どもがなく、田園全部を売り払い、父母は養女養子であった。小作の悲劇をいやというほど味わった。
 私は農地改革の先頭に立った。「土地を働く農民へ」ということが、農業の中でどんなに正しいことか。約九〇㌶の耕地が耕作農民のものとなり、なんともいえぬ感激であった。
 そのまま協同組合の設立に歩を進めたが、旧地主層はどっこいそうはいかないと、別の協同組合をつくった。
 協同組合設立当初は全国どこでもかなり自由に(全国では約一万三〇〇〇くらい)たくさんの農協がつくられたが、明確に土地を確保した者達が中心になってつくった農協はなかなか見出せなかった。組合設立後ほどなく、開拓農民も(一五〇㌶)いっしょになって土地は働く農民のもの、土地所有が全く異なる小作地の場合は地力をつくる栄養剤が全く他人ごとになる。
 組合員は一生懸命自分の土地を愛した。私たちはその最下層に立って支えていかねばならぬ。
 百姓のド根性が集まってつくった協同組合の一番たいせつな掟である。
 農業再建、農業復興、西暦二〇〇〇年を待たず食糧は不足する。
 しっかりと消費者と力を合わせて、日本農業を再建していかねばならぬ。良質健康な食糧を日本の大地に豊富に生産する力は、農民の群の中に存在する。
 農協を設立して四七年。時の流れは早かった。約半世紀を目前にして本当に心を合わせて努力してくれる消費者組織も次々に生まれた。
 振り返ってみると、たくさんの山坂を越えて来たようにもあるし、また、第一回の創立総会をしたのが昨日のようでもある。
 確かに戦後の半世紀、農業はいつの場合も大企業・資本の都合でいじめられてきた。政治は、どちらを向いているか。
 自動車会社一社の輸出分だけ農産物の輸入をしなければ義理立てできぬ。
 よくもぬけぬけと言えたものだ。いつまでもはいそうですかと言ってはおれない。食糧生産という一番たいせつな仕事、環境維持、自然条件に順応し、森羅万象(しんらばんしょう)の生態系に優しい中で食の生産をすすめていく農民こそ国の主人公である。
 一九九六年二月六日
          下郷農業協同組合組合長 奥 登
















 あとがき

 流れ書きのように約四八年の地域のなかでの農業・農協の動きを綴ってみた。誠に粗末な内容を恥じるばかりである。
 四八年前は、土地の所有関係も、地主・自作・小作の関係で神社地、共有等までも存在したが、土地をだれが所有するかという所有形態の問題は、一つの国の文化水準を表明している。南の国の島々では、徳川時代のような所有形態と変わらないところもあった。
 「農地解放」という文中にも一部、記したが、たいへんな改革をたたかった。これは、大化改新、大閤検地、地租改正に匹敵するようなものだ。この土地改革は、新しい近代経営の基礎をなしたが、日本特有の小規模経営の稲作中心の農業として実現した。この近代化されていく過程は、私たちのように農業・農民の立場で近代化をすすめていくか、経済至上主義・資本主義の立場でかつての地主・小作制度の延長線に置くような立場ですすめるかが問われてきた。もし後者の道をすすめば、この日本から農業はほとんど消滅し、わずかな野菜、果樹、部分的な米づくりの方向しか考えられない道筋である。
 文中、数力所で散見されるように、かつて下郷農協では、部落常会で農協職員のだれでもが常に組合員と顔を合わせ、声を聞く努力を怠らなかった。ところがそんな職員の対応も、いまは機械的・事務的になってきた。
 「組合員が主人公」の農協のなかで、職員はなにをしていくべきか。組合員と一体となって生産を高める努力を怠ってはならない。
 その位置づけが不明確では、産直事業の継続もむずかしい。産直を基礎にして、さらに発展の道を歩くか、農協の経営維持だけ考えた道を走るか、重大な岐路ともいえる。
 農業復興――この地において永遠に食の再生をつづける根源を見つめて、生産の増強と協同の力で織りなす色模様は、二一世紀を継承する若き農民・労働者の手中にある。
 たいへん多くの方にご迷惑をかけて、よろよろしつつ一冊の書ができ上がったわけですが、誤記・未解の箇所も多々あると思いますが、お許し下さい。
 一九九六年五月一日                  奥 登




⇔『PROSUME』(プロシューム)を編集・制作(労働旬報社、1988年7月発行)
















   
   


▽2022.02.20
◇〔B5判、50ページ、大阪よどがわ市民生協発行・労働旬報社編、1988年7月30日発行〕           (PDF復刻版













  



別のページ
◆主なCONTENTS

 どうなる農業・どうする食糧 五眼で見た日本の農業と食糧 二宮厚美
 「食」と「暮らし」と「農」にこだわる
   嘩峻淑子/中林貞男/レオナルド熊/寿岳章子/山田達夫
 ルポ・日本列島すみずみ産直ネットワーク
 北の大地・離農の国にたしかな息吹●北海道十勝・折笠農場グループ 矢吹紀人
 希望をつくりだす協同のネットワーク●和歌山県・紀ノ川農協の“顔の見える産直” 今崎暁巳
 いとおしんで作って いとおしんで食べる●滋賀県・愛知中部農協の“農業好き”仲間づくり 小山乃里子
 土づくり・人づくり・地域づくりの産直運動●大分県・下郷農協 二宮厚美
 パイン自由化の大波のもとで●レポート沖縄から 池原秀明
 どうする日本の農業・食・暮らし
   増田れい子/渋谷定輔/亀田得治/村上昭子/宮村光重/田代洋一/河相一成/小林節夫
 インタビュー:日本の伝統食からまなぶ 宮本智恵子
 暮らしのなかから食生活をつくりかえる 私たちの食卓からみた「暮らし」つくりかえ 姫野恭子
 共同購入配送車のふれあい
 レポート消費者の立場から 輸入食品は安全で、安心か? 大嶋茂男
 FOOD’S NOW 食文化のなかから食品と農業を考える 二宮厚美
 いま生協の商品政策が問われている 産直の力をさらにひろげて 柴田光郎

 ▽発行当時の奥付
 「プロシューム」定価=500円
 1988年7月30日発行 発行人/山田達夫
 発行/大阪よどがわ市民生活協同組合
 編集・発売/㈱労働旬報社
 〒112東京都文京区目白台2-14-13
 STAFF 編集●飯島信吾/矢吹紀人/NEOPLAN
 デザイン●河田純/阪本正義/古賀孝和
 イラスト●しらはまみちよ/ときわまさゆき/藤巻央滋/皆川正次
写真●共同通信/連合通信/カメラ東京サービス











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編集人:飯島信吾
ブログ:ある編集者のブログ
企画インターネット事業団
制作: インターネット事業団(本メールにご連絡ください)

UP 2022年02月20日 
更新 2022年02月20日
更新 2022年03月03日
更新 2022年10月28日
更新 2023年07月20日