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産直運動の推進のために。

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2022年06月25日
『日本の食糧 日本の農業』――日本農業の存亡が問われる状況のなかで(山田達夫著、シーアンドシー企画◇労働旬報社 1990年8月6日発行、増補版:1991年12月12日)
☆著者紹介:
山田達夫(やまだたつお)
1929年新潟県生まれ。京都大学農学部農林経済学科。同大学院を経て、現在、大阪経済大学経済学部教授、日本経済史研究所長。農学博士。
近著には、『近畿型農業の史的展開』(日本経済評論社、1988年)、『生協運動の新時代』(労働句報社、19“年)、FFOREST POLICY IN JAPAN』(共著、日本林業調査会、1988年)、『日本林業の市場問題』(共著、日本林業調査会、1990年)などがある。
2022年06月25日
『日本の食糧 日本の農業』の目次一覧
2022年06月25日
◇「理不尽な自由化要求」『PROSUME』(プロシューム◇〔B5判、50ページ、大阪よどがわ市民生協発行・労働旬報社編、1988年7月30日発行〕

  
◆以下、ご自分のPCを「125%」に拡大して、読むことをお勧めします。

 






本ページは、編集子が当時、「現代社会を考えるシリーズ」と銘打った本づくりを行っていた時代に編集した『生活と地域をつくりかえる―願いわけ集団づくり』(二宮厚美著、1985年5月)、『暮らしと女と街づくり―協同のネットワーク』(今崎暁巳著、二宮厚美・序、1986年1月)、『生協の挑戦―協同で生活文化を創る』(大島茂男著、1986年2月)、『協同組合で働くこと』(労働旬報社、1987年5月30日、芝田進午編 西村一郎・永戸祐三・富沢賢治他)、『生協運動の新時代』(山田 達夫・二宮厚美編、1988年11月)の編集・企画の中で出会った「大阪よどがわ市民生協の柴田光郎専務」の要請で編集し始めた、「生協・産直」の役割と「都市と農村を結ぶツール」としての生活文化情報誌の発行を契機にして、農村巡りをして取材・企画した成果です。



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▽2022.06.25
『日本の食糧 日本の農業』
(PDF版)




◇労働旬報社 1990年8月6日発行  第1刷発行



はしがき

 
 いま、日本の食糧と農業は存亡の危機にたたされている。七月のヒユーストン・サミットでは、ブッシュ大統領が米自由化を強く迫り、つづくウルグアイ・ラウンド貿易交渉委員会や五カ国農相会議でも、アメリカから米の関税化や保護削減国別リストの提出など、米自由化への具体的要求が強要されている。そして、九月に予定されている日米首脳会談や一〇月のガット閣僚会議では、一段と圧力が加わるものとみられる。アメリカは、ガットでの多国間協議に合わせて、二国間協議をつうじて日本に圧力をかけながら、ウルグアイ・ラウンドの期限にむけていっきょに米問題の決着をはかろうとしている。「ガットで押し切られ」、「やむをえず政治決着をはかる」という外圧を利用したシナリオも見え隠れしている。一部政党幹部の「部分自由化容認」発言もあって、米問題はまさにギリギリの段階に追い込まれている。本書は、このような動きに抗し、日本の食糧。農業を守る運動の発展のための一助にと書かれたものである。
 ところで、私自身はもともと日本の農林業の歴史を主要な研究対象としてきたものであって、政策論や現状分析、ないし米問題や安全性の問題については、いわば素人の域をでない。しかし日本農業の存亡が問われる状況のなかで、多少とも農業経済に関わりをもつものとして、「いま、発言しないで、いったい、いつ何をいおうとするのか」との感概のもとに、あえて一生活者の視点から、運動との関わりのなかで、本書を書き下ろした。
 このような心境にいたった契機には、私自身の危機感が前提ではあったが、生協運動に関わりをもつようになって以来、多くの生産者。消費者と語り合う機会に恵まれ、さらに、一人でも多くの人たちに日本の食糧・農業について考えてもらうことの必要性を痛感するとともに、また要望もされてきた経過があった。こうした人たちとの対話と激励とが本書を生みだす原動力であった。
 執筆に当たっては多くの方々の研究成果を利用させていただいた。ご教示をいただいた方々に感謝するとともに、本書の性格上、引用部分の頁数の注記を省略した点をご了承願いたい。
 また、本書執筆の機会をつくっていただいた大阪よどがわ市民生協専務理事。柴田光郎氏、編集の労を煩わしたシーアンドシー編集長の飯島信吾氏、佐方信一氏、および労働旬報社の小林佑氏にはたいへんお世話になった。とくに飯島・佐方両氏には、章節の見出しや、研究書にありがちな晦渋な文章を一般書としての読みやすい文章に改め、さらにくわしく論じすぎた部分を割愛するなど、数々の貴重な意見・忠告を賜った。両氏の協力がなければ、本書が日の目をみることもなかったであろう。執筆者と出版社(編集者)と読者との三者の協同が、今後の出版のありかたを示すものとして、多くを学ぶことにもなった。
 一生活者としての、いわば素人の書としての本書が、日本の食糧・農業を守ろうとする多くの方々の討論の素材に活用され、国民的合意の形成に少しでも役立つならば望外の幸せである。さらに運動を広めるためにも、厳しいご批判。ご意見をお願いしたい。
 一九九〇年八月六日

増補版の発行によせて
 初版(一・二刷)については、日本の食糧・農業を守ろうとする多くの方々から、予想を越えるご支援・激励をいただいた。まさに望外の幸せであった。その後、増刷の要請もあり、今回、旧版執筆後一年余の情勢の推移を中心に、若干の補註を加えて発行をお願いすることにした。
 増補部分は、前編一の2 (表を含む)の一部を書き改めたほかは、すべて巻末に補註のかたちで追加した。追加は、日次の以下の部分に関連するものである。前編一の1、2、二の10、三の5、四の2、3、五の1、後編三の3、四の3。本文に合わせてお読みいただければ幸甚である。
 一九九一年一二月一二日
         山田達夫



      2022.06.25
     『日本の食糧 日本の農業』目次:PDF版)
















 ☆著者紹介


山田達夫(やまだたつお)
1929年新潟県生まれ。京都大学農学部農林経済学科。同大学院を経て、現在、大阪経済大学経済学部教授、日本経済史研究所長。農学博士。
近著には、『近畿型農業の史的展開』(日本経済評論社、1988年)、『生協運動の新時代』(労働句報社、19“年)、FFOREST POLICY IN JAPAN』(共著、日本林業調査会、1988年)、『日本林業の市場問題』(共著、日本林業調査会、1990年)などがある。





22.06.25
『PROSUME』(プロシューム)を編集・制作(労働旬報社、1988年7月発行)
















   
   


▽2022.02.20
◇〔B5判、50ページ、大阪よどがわ市民生協発行・労働旬報社編、1988年7月30日発行〕           (PDF復刻版













  



別のページ
◆主なCONTENTS

 どうなる農業・どうする食糧 五眼で見た日本の農業と食糧 二宮厚美
 「食」と「暮らし」と「農」にこだわる
   嘩峻淑子/中林貞男/レオナルド熊/寿岳章子/山田達夫
 ルポ・日本列島すみずみ産直ネットワーク
 北の大地・離農の国にたしかな息吹●北海道十勝・折笠農場グループ 矢吹紀人
 希望をつくりだす協同のネットワーク●和歌山県・紀ノ川農協の“顔の見える産直” 今崎暁巳
 いとおしんで作って いとおしんで食べる●滋賀県・愛知中部農協の“農業好き”仲間づくり 小山乃里子
 土づくり・人づくり・地域づくりの産直運動●大分県・下郷農協 二宮厚美
 パイン自由化の大波のもとで●レポート沖縄から 池原秀明
 どうする日本の農業・食・暮らし
   増田れい子/渋谷定輔/亀田得治/村上昭子/宮村光重/田代洋一/河相一成/小林節夫
 インタビュー:日本の伝統食からまなぶ 宮本智恵子
 暮らしのなかから食生活をつくりかえる 私たちの食卓からみた「暮らし」つくりかえ 姫野恭子
 共同購入配送車のふれあい
 レポート消費者の立場から 輸入食品は安全で、安心か? 大嶋茂男
 FOOD’S NOW 食文化のなかから食品と農業を考える 二宮厚美
 いま生協の商品政策が問われている 産直の力をさらにひろげて 柴田光郎

 ▽発行当時の奥付
 「プロシューム」定価=500円
 1988年7月30日発行 発行人/山田達夫
 発行/大阪よどがわ市民生活協同組合
 編集・発売/㈱労働旬報社
 〒112東京都文京区目白台2-14-13
 STAFF 編集●飯島信吾/矢吹紀人/NEOPLAN
 デザイン●河田純/阪本正義/古賀孝和
 イラスト●しらはまみちよ/ときわまさゆき/藤巻央滋/皆川正次
写真●共同通信/連合通信/カメラ東京サービス











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編集人:飯島信吾
ブログ:ある編集者のブログ
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制作: インターネット事業団(本メールにご連絡ください)

UP 2022年02月20日 
更新 2022年02月20日
更新 2022年03月03日