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「職場闘争」、団交権の確立へ!

「内山光雄のページ」へようこそ。(試験版)

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2025年10月10日
▽『追悼文集「内山光雄さんを偲ぶ」』の発刊
(永戸祐三著、旬報社、2025年6月、四六判上製。定価2200円(税込み))
2025年10月10日
執筆者(目次)。 
 内山さんのことども           兵藤 釗
 生涯の教師としての内山光雄さん   高木郁朗
 大地を踏みしめた天与のオルグナイザー 山本 博
 『職場の労働運動』のこと      小松義雄
 地域闘争に遺した偉大な足跡     粟森 喬
 職場活動こそ人間がいる       渕上貞雄
 内山光雄さんのご逝去を悼んで    越田智宏
 追悼の辞              渡邊國衛 道南バス会社更正法下の闘いと組合員読本づくり 大谷浩
  職場総点検運動           井田隆重
 面白うて やがて身に泌む 内山節  高橋征夫
 内山光雄さん追悼          高橋 均
 自主管理社会の原典を学ぶ      佐々木啓之
 観光労連育ての親、そして上司として 北岡孝義
 “職場”と“人間”に徹した指導者     瀧井葉二
 感謝の言葉 在り日を偲んで     内山一枝
   
2025年10月10日
2013年8月 7日 (水):「内山光雄さんを偲ぶ」を寄贈されて(「ある編集者のブログ」に掲載。飯島信吾)
2025年10月10日
数多くの「労働組合運動」の活性化をすすめた単行本の発刊――職場でたたかう幹部・活動家の実践的な課題と方向を追求!
2025年10月10日
『組合活動家ノート』(内山光雄著、労働旬報社、1965年2月5日、1965年2月5日) 







2025.10.10
▽『追悼文集「内山光雄さんを偲ぶ」』の発刊




2025.10.10

『追悼文集 内山光雄さんを偲ぶ』


 『追悼文集 内山光雄さんを偲ぶ』(2012年11月19日、「内山光雄さんを偲ぶ」編集委員会、総評退職者会気付、03-3251-0311)

   

  目次
 内山さんのことども             兵藤 釗
 生涯の教師としての内山光雄さん     高木郁朗
 大地を踏みしめた天与のオルグナイザー  山本 博
 『職場の労働運動』のこと        小松義雄 
 地域闘争に遺した偉大な足跡       粟森 喬 
 職場活動こそ人間がいる         渕上貞雄
 内山光雄さんのご逝去を悼んで      越田智宏
 追悼の辞                渡邊國衛 
 道南バス会社更正法下の闘いと組合員読本づくり 大谷浩
  職場総点検運動             井田隆重
 面白うて やがて身に泌む 内山節    高橋征夫
 内山光雄さん追悼            高橋 均
 自主管理社会の原典を学ぶ        佐々木啓之
 観光労連育ての親、そして上司として   北岡孝義
 “職場”と“人間”に徹した指導者       瀧井葉二
 感謝の言葉 在り日を偲んで       内山一枝




(2025年10月13日、上をクリックしてPDFでお読みください)


2025.10.10
 ◇2013年8月 7日 (水):「内山光雄さんを偲ぶ」を寄贈されて(「ある編集者のブログ」に掲載。飯島信吾)


 総評時代(「連合」ができる前)、「労働組合活動家」という人たちがたくさんいた。高度成長期の日本社会で、大学への入学率が1割を超えていなかった時代だ。
 八幡製鉄所、石川島造船、三菱造船長崎などの著名大企業労組はもちろん、国労、全逓、全電通などの公共企業体労組、新聞・民放などのマスコミ労組、各地の地方自治体・私鉄総連など、生涯にわたって「労働者」に止まった(管理職層は別の階層)人たちが、「労働組合活動家」になった。
 その時代、内山光雄さん(私鉄総連副委員長、総評副事務局長などを歴任、2010年没)は北陸の地(北陸鉄道)から、『幹部闘争から職場闘争え――北陸鉄道労組の経験を中心として』(1954年)や『職場闘争・職場オルグ――続:幹部闘争から職場闘争へ』(1959年)を書いて、今流に言えば「労働組合活性化の指針」を世に訴えた。
 後にベストセラーとなった『組合活動家ノート』(1965年)、『新組合活動家ノート』(1973年)を書いた(以上の本は、労働旬報社刊)。
  

 内山さんは「職場の組織づくりとして職場闘争をつよめ、産業別統一闘争の組織化も積極的に追求し、のちの春闘の基礎づくりを私鉄総連を中心に発揮したリーダー」だ。
 『追悼文集 内山光雄さんを偲ぶ』を読むと、16人の方が文章を寄せられている。兵頭釗さんや高木郁朗さんは知っているが、私たちの先輩の小松善雄さんが『職場の労働運動』の編集経過を書いているので、いつか紹介したいと思っていた。
 裏方で何回か春闘講座で実務をやった経験があるが、内山さんはたいへん大柄の人で、豊富な経験をわかりやすく話し、圧倒された思い出がある。御本人に聞いたことがあるが、話のつかみや展開などは落語を学んでいたようだ。

 仕事しては、単産研究として「私鉄総連の研究」(1970年代後半)を企画したときに、お世話になった(この文集では、高木郁朗さんが書かれている)。
 その後、「観光労連の研究」を企画して、ツーリスト職場に何回かレジュメ作りでお伺いした記憶があるが、それも内山さんのアドバイスだったことも思い出した。
 しかし「文集」を読むと、生涯にわたって「内山学校」をみずから開いて、組合活動家を育てていたことがよくわかる。
 内山さんは、1970年代には妹さんが労働教育センターをつくり、その後の出版物はほとんどセンターから出すようになった。

 
❖内山光雄の本 おすすめランキング:

 評伝として『はじめに人間ありき―内山光雄と戦後労働運動』(池田実・前川 清治著、労働教育センター、2002年)がある。
 

 連合、全労連、全労協に分かれている今、新しい「ユニオン活動家ノート」を書き、ナショナルセンターを超える人づくりを追求する人材が出てくるのだろうか。
 編集子としては期待したい。

『追悼文集 内山光雄さんを偲ぶ』【上記の執筆者一覧】

 『追悼文集 内山光雄さんを偲ぶ』(2012年11月19日、「内山光雄さんを偲ぶ」編集委員会、総評退職者会気付、03-3251-0311)

 ▽『現代労働組合研究会のページ』へ。







2025.10.10

▽数多くの「労働組合運動」の活性化をすすめた単行本の発刊








2025.10.10


はしがき

 激しくたたかわれた一九六〇年の安保、三池闘争から、はや四年の歳月が流れ、五年日の新しい年を迎えました。
 日本の反体制運動にとって、この四年間は、まさに「苦悩」の時期であった、と私は考えます。すなわち、新安保条約の成立により、日米安保体制がいっそう推進強化されるなかで、これに対抗する既成の反体制組織は、資本のきぴしい攻撃の中で闘いを前進させてきましたが、同時に内部で複雑な対立関係と政党系統化を生み、にがい体験を重ねてきました。                                    
 労働組合運動の分野にかぎっていえば、いわゆる「春闘」を軸とする大幅賃上げ、時間短縮などの労働条件改善のたたかいは、それなりに成果をあげてきました。しかし、資本のきびしい合理化攻勢-巧妙なマス・コミやPRによる思想攻撃や宣伝力ンパニヤにたいする有効なたたかいは組織されず、産業別統一闘争は後退を余儀なくされ、企業ラインが強化され、逆に労使協調思想が増大し、生産点を資本の側に譲りわたす現象さえみられます。いいかえるなら体制内労働組合ー労働運動へと転落していく傾向が、最近とみにはげしくなっており、運動の新しい転換が要請されています。古くて新しい命題職場を基礎とした組合づくり」の重要性が、あらためて強調される理由も、またここにあります。
 しかし、「大衆に依拠する労働運動」も、運動の大衆化も、単なる組織運営の方法論や幹部の組会操縦の〝手〟としてしか、理解されていない弱さがあります。このために、職場に組織はできていても、「おねんね」していたり、運動は停滞をつづけ、たたかいが十分に組織されているとはいえないようです。
 すぐれた幾人かの幹部や指導者の能力と素質に依存して進められつつある今日の労働運動を転換させ、名もない職場労働者――「いつも、てまえのことより人のこと、会社のことをより心配している」人のいい仲間たちが、思想攻撃や労務管理支配のなかで、たえず動揺し、生活と運命と企業について、不安におびやかされつあるそのかげの、どこかでもっている労働者の〝根性〟と〝本性〟を信頼し、これをかき立て、その火をもやし、これに正しい方向をあたえ、労働者を自らの要求で徹底的に立ち上らす運動の樹立がもとめられています。このためにこそ、組合民主主義がさけばれ、指令と命令の権威と強制執行にたよる上から下への運動をほり崩し、労働者が責任をもち、創造し、考え、行動に参加する下から上への運動を定着させることの必要が痛感されます。
 いまこそ、組織問題として、その〝手〟としてでなく、〝運動〟問題として「職場闘争」が再検討されなければならないと信じます。
 このような観点から、その基本論でなく、職場でたたかう幹部・活動家の実践的な課題・方向について、わたしの意見を述べ、問題提起をおこなったものです。
 さいわいにも、「労働経済旬報」と「月刊労働問題」の両誌に、連載企画として発表のチャンスがあたえられ、「日常活動の諸問題」、「中堅幹部・活動家読本」として、つたないオルグ活動の経験を書きつづってきました。
 それがこんど労働旬報社からの強いすすめで、二つの連載を一つにまとめ、若干筆を加え、再び陽の目をみたのが、この「組合活動家ノート」です。二つの連載は、いくらか時期のズレはありますが、ほぼ同趣旨で書かれたものであり、着る程度重複する部分があります。なるべく、その重複をさけるよう整理してみたのですが、多忙な中での作業だったために十分にそれができなかったうらみがあります。これから職場で活動をすすめていくうえで、なんらかの参考―手引きにでもなれば幸いです。 
 おわりに、本書の出版にあたって、労働旬報社編集部のみなさんにいろいろお世話になりました。心からお礼申しあげます。同時に、「月刊労働問題」の日本評論社と「労働経済旬報」の労働経済社の好意にみちた配慮に心から感謝の意を表します。
一九六五年一月一五日          内山光雄










🔶目次











(未完成。上をクリックしてPDFでお読みください)



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内山光雄のページ

 
 

[略歴] 内山光雄
1921年9月23日生まれ
1943年 駒沢大学中退
1943年 日本鋼管鶴見造船所勤務 
1946年 北陸鉄道入社,同年北鉄労組書記長,
1947年 私鉄総連執行委員
1948年 私鉄総連副委員長
1949年 私鉄総連書記長
1951年 北陸地連副委員長
1952年 北陸地連委員長、石川県労評議長
1958年 私鉄総連副委員長
1964年 私鉄総連組織部長
1970年 私鉄総連副委員長
1978年 総評副事務局長
▽著書 『労働協約実践論』『組合活動家ノート』『職場の労働運動』『労働運動入門』『団結への再出発』『労働運動に未来はあるか』など。


 
編集人:飯島信吾
ブログ:ある編集者のブログ
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現代労働組合研究会のHP


UP 2025年10月30日 
更新 2025年10月30日