次世代につなげるために
Duomo di Milano、ドゥオーモ・ディ・ミラーノ

現代労働組合研究会は、日本国憲法を遵守し、次世代のための労働運動のルネッサンスをめざします。

ベトナム訪問異聞・異見メモ 

  • 09/11/19(09/11/26追加)(09/11/28動画追加)
  • わがままな感想です(2009/11/19)

    2009118日(日)から12日(木)までベトナムの首都・ハノイを訪問した。

    現地に知人や同行者の息子さんが働いているので、チャンスと思い総勢6人の旅だった。










    思い出しながら以下にメモしてみよう。

    ◆経済面

    ・ドイモイ政策の効果で、年経済成長率は6%にもなっている。

    ・お米は、二期作で輸出品までになっている。

    ・石油は、中部地帯で発掘され、自給自足できるようになっている。

    ・ハノイ市民(600万人)の生活は少し豊かになっているようだが、失業率は男子で15〜30 %ほど。市内で商店などの店先に、「ベトナム版フリーター」の群れがそこかしこに見られた。みなさん、カードのかけ事をやっていた。「あの人は(バイクの中を)向こうに渡れるかどうかもかけ事にしている」(現地の人談)。

    ・生鮮野菜市場の中で働く人は、完全に女。男はトラックやバイクなどで運送に関係する人。

    ・旧市街などの商店の売り手は、99%、女。街の中の野菜・果物・カニなどの天秤棒スタイルの売り子は女。

    ◆人間・生活面

    ・ハノイは30度以上で、タオルがびっしょりになるほど、蒸し暑かった。

    ・ハノイ市内(新旧市街)も陶器で有名なバッチャン(農村部)などの近郊でも、間口3間半(日本式表現)のレンガ造りの3階建て。窓から飛び出したベランダを作っているところ多し。地震がないとか。

    ・その一番上(3階)に、先祖をまつる仏壇がある。

    ・平均的には3世代型、計6人。「2っ子政策」をとっている。





    ・土地は「利用権」が相続・販売されて、「700万円ほど」。日本のサラリーマン生活から見たら、高い。

    ・平均賃金は、「月収240万ドン」(日本円で12000円)。

    12万ドン(日本円で600円)の最賃(地域か全国か不明)がある。ちなみに「足裏マッサージ労働者は、月収4000円」と話していた(しかし2ドルのチップがあり、1日に3人は仕事する、と)。

    ・付加価値税(VAT)は10%で生鮮食品などにはかからない。

    ・医療費は自己負担(だから病院にいけない人が多くいるという。とくに地方の人は都市の病院に行けなくてたいへん)。そのため民間治療や自家製薬が流行っている、と現地の人が話していた。

    ・介護施設はいまだなし(儒教の影響とか)。日本人が定年後住み始める人がいるが、介護はこれから。

    ・バイクは人気があるのは日本製のホンダ、ヤマハ、スズキとイタリアのピアッジョで1800ドルから6000ドルまで。2000ドル以上のスクータータイプが人気がある(小松みゆきさんが乗っている写真参照)。

    ・公務員になるには、「日本円で700万円」ほど必要(いわゆるワイロ。だれに?)、現地で教わったが多くが世襲制、といわれている。

    ・交通を取り締まるポリさん、各種届け出をする公的役人、そのほとんどが「袖の下」をとっている、と噂あり。

    ・市内には「交番」(佐々淳行は「危機管理」、アジアなどの紹介では日本独自の文化と書いていたが、どうなのか)があり、その前を歩くと「江戸時代のやくざ」(2枚鑑札=十手持ちが地元の地回り役)を思い出しながら、チラッとのぞく。

    ・街の中のバイク族の大半は、2030代、4割ほどが女のひと。戦後(ベトナム戦争)生まれが5割を超えた(これは確証がないが)。

    ・素直な感じがしたが、「1週間後の予定を入れない民」(現地の日本人企業の社長さん談)。「結婚式の案内状は、週末の予定でも水曜日ごろ持ってくるのが当たり前」とのこと。「決算はできるが、資金繰り表を作る作業は、一仕事になる」。「○○年後の年度計画を作る発想がないのでは」。



    ・スタイルは日本の人よりやや小柄。まだまだメタボ系の日本人にはなっていない。

    ・男は「ややイケメン系が出てきたよう」(たとえば英語を話すレストランのボーイ)。

    ・女は「日本の普通の高校生が大人」になったような感じ。小丸顔系。目は一重か奥二重なのか。

    50人ほどの青年たちの飲み会に参加したが、「ベトナム式イッキ飲み」がはやっているようだ。

    ・子どもたちの学校は、小学校・中学校・高校とも半ドン(日本式には2部授業)。

    高校生は7時前にぞろぞろ入って行った。

    ・子どもたちの多くは、塾に通っている(どのていどかわからない)。

    ・大学の大半はハノイにあるが、進学率は30%。「入るのがなかなかむずかしい」が、「授業料と下宿代を払うためにアルバイトをしていた」と話す人あり。

    ・大学生は、兵役免除される。

    ・重要なキーワード発見:NHA NHIG。街の中も街道沿いにも多数散見した。

    ・政党は1党しかない。どうも反旗を翻したジャーナリストたちは、投獄されているようだ(だれも正確に話してくれなかったが。『リアル・ベトナム――改革・開放の新世紀』、千葉文人著、明石書店刊、2004年6月)。テレビで会議風景が放映されていたが、ちんぷんかんぷん。

    ・NHKを特別に見たい場合、「年間1000ドルかかる」(英語の衛星放送があるが)。

    ■日程表

    ▽11月8日朝11時・成田発、14時、ハノイ・ノイバイ空港着

    →ホテルへ

    夜:Mさんの会社・社長さん招待、夕食会。ハノイ在住のM・Kさんも。

    1日(11月9日):自由行動「旧市内観光プラン」

    午前:ハノイ旧市街散策途中、ベトナム名物シクロ(人力車)体験(約50分)。

    昼食はブンチャー(ハノイ名物麺)などのベトナム料理。

    午後: Mさんの現地会社訪問。



    夜 :屋台レストランで50人の大交流飲み会。(inハノイ大飲み会祭

    2日(11月10日):自由行動「陶器の村バッチャン&市内散策プラン」

    午前:安南ブルーの陶器が魅力のバッチャン村を訪れました。

    ハノイ市内観光 ホーチミン廟(入場)、一柱寺、文廟(入場)。



    昼食は、フォー(Pho)。

    午後:足裏マッサージ

    夕方 ハノイ市内在住の小松みゆきさん宅訪問(NHK教育テレビ放送「ヒロさんと認知症とベトナムの空」、2007年10月10日、下記の本参照)。 



    (小松みゆきさん提供)

    まったく元気な「Baちゃん」の顔を拝見(下の写真、坂林哲雄さん提供)。



    ハノイ在住の小松みゆき氏が本を出版

     ハノイ在住18年、日本語教師の小松みゆき氏が、ベトナムでの実母の介護を綴ったエッセイ本『越後のBaちゃんベトナムへ行く〜ラストライフを私と』を出版。日本と全く違うベトナムの生活環境の中で、老親の介護をしながら起きた数々の出来事を、面白おかしく、そして時には切なく書いている。ベトナムでの購入希望者は下記まで。また、日本で購入希望の方はアジア文庫へ。

    <ベトナムの連絡先>
    新妻(にいづま/Mr.)
    電話:(04) 9454142
    E-mail:toichi@niizuma.net

    <日本での問合せ先>
    アジア文庫
    住所:東京都千代田区神田神保町1-15
    内山ビル5階
    電話:(03) 32597530
    ウェブ: www.asiabunko.com


    夜 :日本料理屋で交流会

       

    3日(11月11日):「世界遺産ハロン湾プラン」

    朝:ハノイ<8人乗りタクシー>(約3時間/150km)ハロン湾へ。

    午前:ハロン湾着着後、世界遺産「海の桂林」ハロン湾クルーズ(約3時間)途中、鍾乳洞(入場)にも。

    昼食は、船上にてシーフード。

    午後:ハロン湾から<8人乗りタクシー>(約3時間/150km)ハノイへ戻る。

    夕刻:ハノイのホテル着。

    夕食:日本料理屋の赤とんぼへ。

    ノイバイ空港へ→成田帰国(11月12日)。



    (越谷市 飯島信吾)


    追記 ベトナム訪問動画(09/11/28)

    1 ハノイ市内(バイクの群れ)

    2 ベトナムの市場(早朝6時前)

    3 ハロン湾の風景


inハノイ大飲み会祭

09/11/26

 2009年11月9日、暑いハノイの夜のひととき、「ハノイ大飲み会祭」が行われた。

 MM社(日本で使われているカーナビの入力・修正・画像調整をメインに行っている日系企業)主催の歓迎会兼社員メンバーの大飲み会で、総勢50名以上になった(多分)。

 右の黒シャツの男性が、その総大将(正式にはMM社・社長さん)。黄色いタオルを頭に巻いた青年がR・Mさん。ワイシャツ姿の男性は、同じビルで働いている日本人スタッフ(他社の方)。

 屋台風ベトナムレストランで、みなさん食欲も大盛で、ハノイ・ビールをおいしく、大量に飲み、ハノイ青年たちのイッキ飲みを初めて見た。

 ありがとう! そしてお疲れ様でした。



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文化人・労働関係者のブログ


編集人:飯島信吾
ブログ:ある編集者のブログ


UP  2012年7月07日 
更新  2014年07月23日