07/02/14
●『どうして“いのち”と“くらし”が大事なの...』 島根県生協連『平和講演会』での講演会。
島根県生協連では12月2日に『平和講演会』を開催しました。講師に大田市三瓶町出身の今崎暁巳氏(東京憲法会議代表委員)をお招きし、『どうして"いのち"と"くらし"が大事なの...』と題し、お話しを頂きました。当日は、会員生協をはじめ、行政、取引業者の方や他団体から81名の参加があり、熱心に耳を傾けて頂きました。 はじめに、岡山県生協連会長・吉永紀明氏(平和憲法・九条を考える全国生協組合員ネットワーク世話人)から全国の取組み状況のご報告を頂きました。吉永氏は、より多くの組合員に憲法がどう変わろうとしているのかを知ってもらうために、全国生協組合員ネットワークの名称に「考える」と入れ、活動の広がりを創りたかったことやアピール内容として家庭や地域、職場や学園など、身近なところで「日本国憲法」の「平和主義・主権在民・基本的人権」などを学び、語らい、考える場を、たくさんつくろう≠ネど3つの取組み内容について話を頂きました。
『愛の反対は無関心、憎しみでも暴力でもない』 子どもの“いのち(生命)”を育て、未来を切り開くために!』 今崎氏は、“いのち”の大切さについて、自ら生命の危機を乗り越えた体験などを交えながら、“いのち”を大切にしない、今の日本や“戦争”をしてきた国家でなく、人が人を愛し、一緒に生き、力を合わせる大切さについて話をされました。また、今年6月に出版された『いのちの証言(私は毒ガス弾を埋めました)』は、一人の人間の生きざまを3年間の取材を通して見つめ、戦争するしか道がなかった若者が、日本の敗戦の中で、どのように人間らしく生きるようになったのか、“一人の人間の生き方で時代を知る”ことで多くの人に伝えたかったとのお話がありました。 生協しまねの機関紙「こーぷ・しまね」8月号からマザーテレサの言葉『愛の反対は無関心、憎しみでも暴力でもない』の内容を紹介しながら、こうした組合員の声を軸にして取組みが進められていることの大切さを話された。また、「“いのち”をつくり育てる」ということがどんなに大事なことなのか。今の日本は一人ひとりが愛しあうことの大切さが希薄になっている状況や減少している状況がみられる。中学生の相次ぐ自殺や高校生が親を殺すなどの極めて深刻な状況があることは、今の教育制度にも大きな問題があるのではとの話があった。 「教育基本法」を今、変えるということはどういうことなのか。大人、教師、母親が一緒になって民主主義を育てていく子どもたちを、どう育てて行くかを考えることが大切であるとのお話をされました。 『世界に誇れる憲法九条を守り、育てるために!』 憲法九条を守り、育てる取組みが全国各地で広がっていることが紹介され、一人がひとりを結んで、出来るところから広げていくことが必要だというお話をされました。 講演会終了後は、今崎氏を囲んでの意見交流会が開催され、講演会で聞けなかった内容などの交流が行なわれました。 【寄せられた感想】 * 初めて、平和活動の取組みに参加しました。あまりにも、自分が平和の中にどっぷり浸かっていて、あたりまえだと思っていた自分が恥ずかしくなりました。 * 平和の取組みは、ライフワークであり、学生時代のみの活動ではないと分かっていても、日頃の仕事に追われ、なかなか関わることが出来ません。そういう意味で、本日の講演は自分の原点を確認できたと共に、現状を知り、今後、自分が何をしなければならないかを考える、良い機会となりました。 * マザーテレサの「愛の反対は無関心、憎しみでも暴力でもない」という戦争をしない思いが語られている、この言葉の大切さを、改めて感じました。...いのちを大切さが叫ばれている今、若い人達にもこの本を通して命の大切さを伝えて欲しいです。 |